2012/09/27

アイディア発想法まとめ2

昨日の続きで、今日もアイディア発想法についてまとめます。今日の題材となる著書は、島田 始氏の著作「僕たちはアイデアひとつで未来を変えていく。(アスコム)」です。

この本では、島田氏が自らの経験から実践的なアイディア発想法を9つ紹介しています。この9つの発想法をまとめて簡単に紹介したいと思います。
ちなみにこの本、さすが雑誌の編集をされていた著者だけあって、数えきれない取材に基づいた豊富な事例が載っています。一読してみてはいかがでしょうか。

□ソリューション発想法
解決策がまだなくて困っていることを探し、その解決策を考える発想法です。昨日別の本で取り上げた発想法と同じですね。この発想法は普段からの観察眼が物を言います。私たちは解決策が見つからない困りごとはほとんど意識に上がらないようになっています。カバンの中をかき回してもなかなか家の鍵が出てこない、とか。本当は困っているのに困っていることに気づくためには注意深く日常の「微差」に意識を向ける訓練が必要です。
また、解決策を考えるときにどの軸で解決策を考えるか、ということを意識するのが重要です。どの軸で解決策を出そうとするかで出てくる答えが全然変わってしまいます。まだバブルの残滓が残る時代、筆者は飲み会後の深夜時間帯に渋谷でタクシーが見つからないというサラリーマン困りごとを発見し、深夜の渋谷でタクシーがつかまりやすいマップの特集をしたら雑誌がバカ売れしたという事例を上げています。これも確かに「タクシーがつかまらない」という困りごとの解決方法ですね。でもこの解決策って、あくまでも筆者が雑誌編集者だったから出てきた解決策なんですね。タクシー会社の人であれば、深夜は地方から都心に空いているタクシーを寄せるなど、別の解決策が出てくるでしょう。ソリューション発想法でアイディアを出す場合は、自分が今解決策を考える元となっている軸を意識しましょう。意識的に軸をずらすことで、たくさんのアイディアを生み出せる人になれます。

□VS発想法
これは雑誌編集者らしい発想法です。主にプロモーションの話ですが、業界のナンバー1とナンバー2の対決がクローズアップされると、その頂上対決に注目が集中し、3位以下に目が行かなくなることを利用せよと言っています。ナンバー2にとって好都合な発想法で、ナンバー1との直接対決を演出することで、ナンバー1を倒せなくとも注目が集めて業界シェアを高める効果が狙えます。米国会計事務所のビッグ8なんて言いますが、あれも第8位の会計事務所が広めたと言われています。
著書の中ではJR九州が関東から旅行客を呼び込むためにライバルである航空会社と共にプロモーションし、九州への旅行客を大幅に増やした例があげられています。最近の例で言うと、池袋で本店を構えていたビックカメラに挑戦するように、ヤマダ電機が道を挟んで真ん前に大型店をオープンしたことが記憶にあたらしいですよね。二大電器店がさながら龍虎の図式ですが、電器店を目的に池袋を訪問する人が増えたため、顧客が奪われることを心配していたビックカメラも結果的に売上が上がりました。

□超常識発想法
常識では当たり前とされていることを疑い、アイディアに結びつける発想法です。本書で紹介されている例では、「ツアー旅行客は安全な国に行きたい」という疑う余地がほとんどなさそうな常識を疑い、あえて情報が少なく少々危険とされる国々でのアドベンチャーツアーで成功している旅行会社が紹介されています。もちろん、独自の情報ルートで安全を確認しているようですが、少し危険な香りのするツアーを求める顧客も一定数存在していたことが分かったのです。こうしたニッチな人々に適したサービスを考えると、新しいサービスの発想源になるのです。

□ツーウェイ発想法
これは困った事態を解決するために、ただ解決策を考えるのではなく一石二鳥を狙ってアイディアをひねり出す発想法です。一番最初のソリューション発想法をさらに発展させて、ただ解決させるだけでなく解決させる方法にも旨みをもたせようというものです。
2月の閑散期をなんとか収益に結び付けられないかと悩み、一石二鳥のアイディアを生み出したホテルの事例が紹介されています。このホテルでは、閑散期を逆手に取ってホテルを合宿セミナー会場にしました。しかも、セミナーを企画・実行したのはそのホテルの人事部の人達で、セミナーのテーマは大学生向けの就活セミナー。セミナーの内容も充実していたため、大好評だったようでホテルも収益をあげられました。この企画のすごいところは、会場が自社ホテルであるため外部コストがほとんど掛からず、しかもバックオフィスである人事が主催であるためフロントオフィスであるボーイや顧客対応従業員は通常通り自分たちのサービスに専念することができました。これがボーイやフロントの従業員による顧客対応セミナーだったりしたら、セミナーに従業員の人手が取られ、サービスに影響が出ていたかもしれません。まさに一石二鳥のアイディアでした。

長くなって来ましたので、明日につなげます。

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