2012/10/01

カフェバーのような二毛作戦術が他のサービス業に使えるか?


昼はランチメニュー、夜は居酒屋メニューといったような飲食店の業態を農業に例えて二毛作と呼ばれます。こうした二毛作店はオフィス街近くに特に多く、夜の居酒屋も昼のランチも近隣のビジネスパーソンをターゲットにしています。
二毛作飲食店としてよくあげられる例にプロントがあります。プロントは昼はカフェ、夜はカフェバーとして午後5時?を境にカフェメニューがアルコールメインのメニューに変わります。実際はモーニングもやっているので三毛作といえるかもしれません。プロントが特徴的なのは、ほとんどの居酒屋が夕方からの営業をメイン、ランチ営業をサブとしているのに対し、プロントはカフェもバーもメイン業態としているところです。カフェとバーで別々の顧客をターゲットとしており、このため来客数が安定して売上の増加に貢献することを狙っています。

この二毛作というアイディアはサービス業・製造業を問わず、適用できる場面がたくさん考えられます。むしろ、製造業や一部のサービス業では、稼働率向上という別の切り口から二毛作を既に実行している企業があります。例として私が現在身を置いているITサービスの業界では、一人のエンジニアを修理だけの担当にするのではなく、インストレーションやサポートも担当してもらい、稼働率を上げる、という施策が当たり前のように取られています。サービス業においては人件費の割合が大きいので、いかにこの人件費=稼働時間を経費ではなくコストにするかが重要なのです。
飲食店の二毛作の例とITサービス業界の例から見えてくるのは、二毛作戦術をシンプルに言うと、「サンクコスト化している資産をより高効率で回転させる」ということになります。飲食店は店舗工事・メンテンナンス費用と家賃支払という、店舗を維持するためのコストがかなり大きい固定費用であるため、いかにこのサンクコストを回収するための限界利益(売上マイナス変動費)を増やすかが重要になります。その答えがランチ営業であり、プロントのような主力時間帯を増やして売上をかさ上げするというのが戦略上正しい手段になります。

ではこのスキマ時間で売上を上げたり限界利益を嵩上げするテクニックを他で利用できないでしょうか?
最初に思いついたのがタクシーです。前々からタクシーがお客を目的地に送り届けたあと、本拠地である駅周辺などに戻るときに空車状態なのがもったいないと思っていました。駅に帰るのであれば乗合でもいいから安く乗れたらいいのにと不満を感じてたんです。なので、駅前に戻る移動で駅まで乗合タクシーにするのはどうでしょうか。バスと同等の200円くらいの金額だったら喜んで乗るでしょうね。変動費はほとんどないので、バスと同じ値段でも十分利益がでるはずです。
他には美容室を夜間は会社帰りのビジネスパーソンを狙ってマッサージを提供してみるのはどうでしょうか。美容というキーワードでつながっているので、それほど突飛な印象を受けることもありません。またマッサージを提供することによって営業時間を伸ばせるのであれば、平日の夜遅い時間に髪を整えたいという需要も捉えられる可能性があります。

皆さんのビジネスで二毛作テクニックを適用出来る部分はありませんか?また、そうすると現業とどのようなシナジーが生まれますか?

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