2012/10/04

リバースプランニング ヘルシーサンドイッチのサブウェイ

久しぶりにリバースプランニングのネタです。リバースプランニングとは、今大成功しているビジネスモデルを自分が企画したとしたら、どのような思考プロセスを経てアイディアを思いついたかシミュレーションし、ビジネスチャンス発見能力を磨こうという企画です。答えが先に与えられ、その答えになる数式を考える数学の問題のようなものです。

今日リバースプランニングするのは、あのマクドナルドを抜いて世界で最も店舗数が多い米国ファストフードチェーンのサブウェイです。サブウェイは野菜をふんだんに使用したサンドイッチを提供するチェーンで、トッピングメニューが充実しており、野菜の増減やドレッシングを選べるなど、ファストフードチェーンでは珍しいカスタマイズ性の高いメニューを提供しています。生野菜をたくさん使うのでヘルシーでありながら美味しく、値段もマクドナルドとさほど変わらずリーズナブルなため女性の利用客がとても多いのが特徴です。

ファストフードチェーンと聞くと、なんとなく新しい企業のような印象を受けますが、サブウェイは結構歴史が古く、一号店が生まれたのは1965年でした。1940年に誕生したマクドナルドと比べればかなり若いと言えます。当時の米国の状況はほとんどわかりませんが、想像でカバーして考えてみます。

前提として、当時既にマクドナルドやケンタッキーが成功しており、ファストフードというレストランの形態は認知を得ていたと考えてよいでしょう。50~60年代の米国経済は第二次大戦の復興景気で好調でしたが、ちょうど60年代半ばから欧州や日本の工業製品台頭により景気が悪化してきたところでした。しかし、サブウェイの立ち上げを企画していた段階では好景気だったと考えて問題ないでしょう。恐らく当時から、ファストフードを利用するのはあまり所得が高くない層で、かつ男性が多いと考えられます。

マクドナルドとケンタッキーの2台ファストフードチェーン、どちらも男性客が多かったでしょうから、まず女性客をターゲットにできないか、という切り口でアイディアを考えたのでしょう。マクドナルドとケンタッキーが顧客にもたらしていたベネフィットは「食べがいのある食事を早く安く取れる」、というものでしたが、このベネフィットを女性にも受けるようにすると、「ヘルシーな食事を早く安く取れる」といったところでしょう。ただし、このベネフィットからスタートすると、サンドイッチだけでなく、サラダバーやスープストック東京のようなスープ専門店なども候補に入ってくるでしょう。結果的にサンドイッチを選んだのは単純に馴染みのある食べ物だったからでしょう。女性が喜ぶ商品を提供しているファストフードチェーンはほとんど競合がない状態だったでしょうから、サラダにせよスープにせよ、しっかり認知度が高まれば女性の支持を得られて広まったでしょう。

60年代当時は男性が今ほど健康に気を使って野菜を取るということはなかったと思います。しかし、生活が豊かになり肥満が増えてきたことによって健康に気を使う人が男性にも増えてきました。こうした男性の価値観の変化により男性ファンが増え、これだけ大きなチェーンに育ったのではないでしょうか。

 にほんブログ村 経営ブログへ

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...