2012/10/03

LinkedinがFacebookよりも成長している理由

いまSNSで一番の巨人といえば間違いなくFacebookですが、同じ実名SNSでもFacebookよりも収益性と成長率が高いSNSがあります。それがLinkedinです。Facebookを利用していてもLinkedinは知らなかったという方も結構いるのではないでしょうか。Linkedinは恐らく世界で最大でもっとも成功しているビジネスパーソン向けのSNSです。

登録している利用者は転職で自らのキャリアを広げようと利用している人が多く(私もです)、こうした利用者をクライアントにしたいキャリアエージェントも多く利用しています。どうやってLinkedinでキャリアを広げるかというと、利用者はまず自分のキャリアや職務経歴書と同じような内容をプロファイルに記入します。するとあなたのプロファイルを見たキャリアエージェントがつながりリクエストがきて、転職の案件を紹介するという流れになります。Linkedin以前はキャリアエージェントに職務経歴書を送って案件を紹介してもらったり、突然会社に電話がかかってきたりというの一般的でしたが、最近ではLinkedin経由でキャリアエージェントとつながるケースが増えています。
転職以外にも、ビジネスネットワークを広げて、必要な人材リソースを探すのに使用するツールとして使われたり、セルフブランディングの場としても利用されています。自分で利用していての実感ですが、結構ベンチャー企業の社長が積極的に人とのつながりを増やしていて、私にもつながりリクエストが届くことがあります。有り体に言えば、少しでもビジネスにつながる可能性があればという動機があるのだと思います。ただの飛び込み営業では成功率は低いでしょうが、SNSという媒体は自分はどういう人物でどういう能力があるのかをアピールするセルフブランディングに向いているので、信頼性を高めた上でビジネスのつながりを求めれば成功率は低くないのかもしれません。そういう使い方ではベンチャー企業やフリーランスにとって重要なツールといえるでしょう。

Linkedinはまだ国内で正式に日本語版が提供され始めて1年しか経っていないので知名度が低いのですが、世界では1.75億人が利用しています。Facebookと比較すると利用者は5分の1程度ですが、ユーザーあたりの収益性はFacebookと同等レベルで、成長性ではFacebookをはるかに凌いでいます。2011年と2012年のQ2における成長性を比較すると、Facebookの成長率30%に対し、Linkedinは90%もの成長を遂げています。

安定した成長を遂げている一つの理由は、収入モデルが分散され安定している点があげられます。Facebookの収入の85%が広告収入であるのに対し、Linkedinは有料会員の収入が20%、広告収入が30%、求人ライセンス料が50%とバランスが取れています。ビジネスパーソン向けのSNSにじゃんじゃん広告が貼られているのはやはり違和感があるので、広告を控えめにしているのはLinkedinのブランディングとしても良い結果をもたらしているでしょう。
2つ目の理由は、LinkedinはSNSの目的が明確であるということです。多くの人が求人情報を得ることや、ビジネス的なつながりを得ることを目的にしているので、求人広告などを利用することに躊躇しません。一方、FacebookなどパーソナルなSNSでは広告を利用するのはやはり抵抗感があるでしょう。このように、広告やその他の収益源がユーザーの利益につながっているということがLinkedinの成功を支えていると考えられます。そして、そのビジネスモデルを考えたLinkedin経営陣はとてもクレバーですね。

 にほんブログ村 経営ブログへ

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...