2012/11/03

総合電機メーカーの製品ポジショニング

上半期の総合電機メーカー各社の決算が出揃い、日本の電機メーカーの不調ぶりが露呈しています。ソニーが400億、シャープが4000億、パナソニックが7000億に昇る損失を計上。日本の電機メーカーは構造的な問題を抱えていることを露呈しています。
それは、総合電機メーカーというビジネスモデルがとっくに賞味期限を迎えているということです。総合電機メーカーは巨大であるがゆえに資本集約的でコストが高くなってしまい低価格を訴求できなくなりました。様々な製品を製造しているためにそれぞれの製品に対する専門性は、専門メーカーに劣ります。そして老若男女をターゲットにしているので、誰にもささらない半端なデザインになっています。

かつて日本国内でモノが不足している時代は総合電機メーカーが製品を作って店に並べれば売れる時代でした。しかし、今や電気製品は様々な競合製品にさらされて総合電機メーカーの独壇場ではなくなっています。流通改革でインテリアメーカーや無印良品のような畑違いの企業でも製造販売するようになり、また海外から安くてそれなりの製品が入ってくるようになり消費者は多くの選択肢を得たのです。選択肢が増えると、大して安くない総合電機メーカーの製品よりも中国や韓国の安い製品を買い、あまり専門的でもない総合電機メーカーの製品よりもその製品だけを作っている専門メーカーの製品を買い、それほど感性に訴えかけるわけでもない総合電機メーカーの製品よりもデザインが優れているクリエイティブな製品を作っているメーカーから製品を買うようになります。
総合電機メーカーの消費者向け製品はその製品でなければいけない理由を消費者に提示できなくなってしまったのです。

実際に自分の身の回りからも気づけば総合電機メーカーの製品がほとんどなくなっていました。パソコンやスマートフォンはNECや三洋のものを昔使っていましたが、今はデザインと操作性に優れたAppleにとって代わられました。凡庸なデザインだった国産電機メーカーの照明はデザインと価格重視のネットショップオリジナルの間接照明になりました。テレビやDVDは要らないので持っていません。
私のライフスタイルが平均的とは言いませんが、日本の電機メーカーの製品の存在感明らかに減ってきているでしょう。今の中途半端なポジショニングから抜け出すには製品のポジショニングを低価格訴求、専門性、感性のどれかに特化しなければいけません。

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