2012/12/27

きゃりーぱみゅぱみゅの文化輸出ビジネスモデル

私は今までアイドルにハマったりしたことはないのですが、最近きゃりーぱみゅぱみゅに大分ハマってます。
アイドルマニアのようなハマり方ではなく(もちろんファンですが)、どちらかというと彼女を中心とした原宿カワイイ文化のエコシステムに強く興味を引かれます。

きゃりーぱみゅぱみゅを知らない方に簡単に説明すると、女子中高生をターゲットとしたファッション雑誌のモデルから始まり、最近はガールズポップ界のカリスマ的存在である中田ヤスタカプロデュースでミュージシャンとしても活動を始めたマルチタレントです。
モデルからスタートしているだけあって、可愛らしい容姿のタレントとしては珍しく?女性から人気があるようです。


きゃりーぱみゅぱみゅの特徴として、次の3点があげられます。
・新たなアイドルのセグメンテーションを開拓
・原宿系アパレルの広告塔
・原宿カワイイ文化の伝道師


新たなアイドルのセグメンテーションを開拓
きゃりーぱみゅぱみゅは女性をターゲットとしたアイドルとして、画期的な新しいジャンルを切り拓きました。

女性アイドルの中で、縦軸に女性向け⇔男性向け、横軸にクール⇔キュートという感じでセグメンテーションすると、女性向けアイドルではクール型のアイドルがほとんどだったでしょう。
倖田來未とか浜崎あゆみとかですね。

もちろん男性ファンもいますが、PVの世界観やダンスの振り付けを見ると男性をメインターゲットとしてはいないように思えます。
女性アイドルにありがちな、アイドルマニアにおもねるようなファッションや言動が少なく、女性が「カワイイ」と思ったり憧れたりするようなアイドル像をなぞっているのです。

私が芸能界事情に疎いだけかもしれませんが、女性向けかつキュート系の女性アイドルというのは今まで聞いたことがありません。
そういった意味で、彼女は新しい女性アイドルと言えるでしょう。


原宿カワイイ文化のアイコン
AKBはAKB発祥で多人数アイドルだとか会いに行けるアイドルという、新たなアイドル文化を生み出しました。
一方、きゃりーぱみゅぱみゅはその逆で、原宿カワイイ文化がまず存在していて、その文化が凝集してパーソナリティを持ったアイコンとして生み出されたように感じます。

こうした違いはビジネスモデルにも現れています。
AKBは自分達のCDやDVD、イベントやグッズなどが最終的な販売商品です。
対してきゃりーぱみゅぱみゅの場合、CD・DVDやイベントも販売商品であることは間違いないですが、原宿系アパレルや化粧品・雑貨、そして原宿カワイイ文化関連全般の広告塔としての役割を持っています。

彼女は原宿カワイイ文化そのものを背負っていることですね。


原宿カワイイ文化の伝道師
きゃりーぱみゅぱみゅのマーケティングの特徴として、アーティスト活動を始めた時点で海外マーケットを明確に意識しています。

デビュー曲からiTunesを通じて23ヶ国同時発売しており、初のシングルも73ヶ国で先行発売し、ベルギーとフィンランドてなんと日本人初の首位を獲得しました。
欧州での人気が特に高いみたいですね。

海外での活動も精力的に行っており、アメリカロサンゼルスでのライブやフランスJapan EXPOでのライブでも人気を博しています。
さらに、わずかデビューから一年そこそこですがワールドツアーも予定されています。

これだけ世界中で人気が出ているのは、もちろん宣伝広告のおかげもありますが、彼女が原宿カワイイ文化そのものでもあるからです。

きゃりーぱみゅぱみゅが日本のサブカルチャーのいちセグメントである原宿カワイイ文化の伝道師になっているので、日本のサブカルチャー好きの外国人は原宿かわいい文化のアイコンである彼女のファンになります。

ある意味、キリスト教徒はキリストを人として好きか嫌いかという次元を超えて皆キリストを敬愛しているのと同じで、原宿カワイイ文化が好きな人イコールきゃりーぱみゅぱみゅのファンという図式になっているのです。


こうしたサブカルチャーのアイコンを生み出し、伝道師として文化を広めていくのは、日本文化の輸出ビジネスとして一つのモデルになると思います。
文化輸出によるインパクトは、ショービズだけに留まらずアパレル・雑貨や観光まで敷衍してプラスの経済効果をもたらします。

今後日本が力を入れる産業として魅力のある分野ではないでしょうか。



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