2012/12/29

後払い決済というニッチを制したネットプロテクション



ネットプロテクションという会社があります。
ネットショッピング初心者にありがちな悩みである、この店でカード使って大丈夫かしら・・・、カード持ってないけど買い物したい!、代引きは高いんだよなあ・・・という人たちに対してコンビニなどの後払い決済サービスを提供している会社です。
ネットプロテクションHP: http://www.netprotections.com


ネットショッピングで後払いしたいというニーズはネットショッピングが生まれた頃から確実に存在していましたが、後払い決済を提供する会社はなかなか現れませんでした。

店舗が負担できる手数料とカードを使いたくない、あるいはカードを持つことができない消費者に対して担保のない債権を持つことのリスクが見合わないと考えられてきたのでしょう。
このサービスを利用するユーザーの中には少なくない割合でクレジットカードが与えられない信用力の低い個人が含まれていますからね。

本来は金融機関かクレジットカード会社が提供するタイプのこのサービス。
しかし、金融機関はこのリスクをどれだけ見積もれば良いのかわからず、後払い決済サービスを提供できなかったのだと思います。

ネットプロテクションはこのリスクを最大5%の手数料で引き受けているのです。


リスクは高いものの、料金後払い決済サービスは付加価値非常に高いと言えます。

いままで得体のしれないネットショップにカード情報を預けるのが嫌だったり、どうしても先払いが心配でネットショッピングができなかった個人がネットショップを利用するハードルを下げたので、ECマーケットを広げることに貢献したはずです。
ネットショップ側としても、これまで決済方法の問題で取り逃がしていた顧客を獲得できたので、多少手数料が高くとも顧客獲得のメリットがあります。


データを見ると、ネットショッピングはクレジットカード決済で良いという人が65%でマジョリティである一方、後払いを希望する人も20%とマイノリティながら結構な割合で存在します。

似たようなサービスとして昔から運送会社の代引きサービスがありますが、なぜ代引きではダメなのでしょうか?

代引きは、手数料が高く、しかも現金をその時までに用意して置かなければいけないという面倒そうなイメージを多くの人が持っているようです。
家族が応対した場合、何を買ったのか詮索されそうで抵抗がありますよね。

実際のところ、代引きは固定料金のため商品が安いと割高ではありますが、高価になればなるほど割安になるのです。
一方ネットプロテクションは定率のため、商品が高価になればなるほど割高なのです。


それでもなぜプロテクションが選ばれるのはなぜでしょう?

秘密は、代引き手数料は購入者が払うのが一般的である一方、後払い決済手数料は販売店が吸収する仕組みだからでしょう。

代引き手数料は商品価格に上乗せで払うので購入者にとって割高感がありますが、もともと価格に手数料が転嫁されていれば手数料を意識することはありません。
店舗としてはクレジットカード決済でも手数料を負担しなければならないので、後払い決済手数料を負担するのも感覚としては対して違いはないのでしょう。
ネットショップの価格はクレジット決済の手数料を見込んでいるでしょうから、後払い決済導入の抵抗はさほど高くないはずです。

後払いであることは、購入者のインサイトにもプラスの効果があるでしょう。
購入者は商品を確認して、しっかり自分の希望通りのものだと確認してからお金を払いたいはず。

もちろん気に入らない商品だからといって返品もせずに支払わないことはできませんが、後払い決済だと支払う前に商品を確認できるというオプションを持つことに安心感を感じるのだと分析します。


ネットプロテクションはユニークなビジネスモデルを形にして収益化したというだけでなく、ECマーケットにも貢献したという点で素晴らしいベンチャー企業だと思います。

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