2013/01/23

高級ワインはブランドの最たるもの



私事ですが、最近大変ワインにはまっています。
といっても、始めたばかりなのでさほど高いワインはまだ飲んだことがありません。

ワインは勉強すればするほど、もっと知りたいことが増えてくる奥深い世界です。
産地や葡萄の品種によって味が全く異なるし、同じ産地でもワインを作る蔵元によっても味わいが異なってくる。
さらにはヴィンテージ(収穫年)によっても全く異なってくる、というあくなき追求の世界なのです。

ワインは一本数百円のテーブルワインから、一本百万円以上するロマネ・コンティのような超高級ワインまで非常に幅広い銘柄が存在しています。
それぞれの値段の違いが何かといえば、ずばりブランドの違いなのです。
いろいろな商品にブランドというのは存在しますが、ワインのブランドというのは様々な商品のブランドの中でも特に価値を持つものだと思うのです。


共に数十万円の値がつくルイ・ヴィトンのバッグとロマネ・コンティの赤ワインの違いは何でしょう?

一方はバッグという形に残る製品であり、もう一方は飲料という形に残らないものです。
別の言い方をすると、前者は耐久消費財ですが、後者は使えばすぐに無くなる消費財なのです。

私がロマネ・コンティの価値が相対的にルイ・ヴィトンより高いと考える理由はここにあります。
かたやバッグは「物」であるのに対し、ワインは一過性の「経験」にすぎないのに、バッグと同じように数十万円という値がついてしまう。
これは、物とくらべて相対的に、希少性や生産にかかる時間といったブランド価値が高いということです。

もう一つロマネ・コンティがルイ・ヴィトンよりもブランド価値が優れていると感じるポイントは、ルイ・ヴィトンは自らがブランドを語ってきたのに対し、ロマネ・コンティは人に語られてきたという点です。
ルイ・ヴィトンは膨大なマーケティングフィーを毎年かけてブランドを維持している。
しかし、ロマネ・コンティを生産するドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社はほとんど広告には予算を割いていないはずです。

自分たちが語るのではなく、人に自分たちの価値を語ってもらう。
これが、究極のブランドのあり方だと思います。

ワインがなぜこれほどまでにブランド価値を有するかというと、ひとつは自然環境がワインのできのかなり大きな割合を占めてしまうからでしょう。
いくら優れたワイナリーであっても、ダメな葡萄から最高級ワインは生まれない。
人の努力が及ばない領域だからこそ、その希少性が輝く。

もう一つは、ワインを一本生産するのに最低数年は寝かすという手間にあるのでしょう。。
醸造されたばかりの新酒と何十年も熟成したワインでは、後者のほうが実際よりも感じる価値は高くなります。


このように、ワインはブランド価値によって価格が大きく異なる商品の一つです。
自然環境に立脚した差別化の手段を真似ることは困難ですが、経験にこれだけのお金を払う人がいるということに勇気づけられるのではないでしょうか。


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photo credit: Myles! via photopin cc

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