2013/01/23

働ける女性を救えば日本経済が救われる!

高齢化が進行している日本では、女性労働力のロスがとても多い。
厚労省の調べでは、2012年の日本の就業者数は約6300万人、そのうち女性は約2800万人。
女性労働差のうち、介護が理由で離職・転職したのがなんと年間12万人(2006年)にものぼり、女性の離職・転職者数は増加基調だ。
しかも、まだまだ働ける50代以下が80%を占めているのだ。
roudou
これはいったいどれだけ日本経済にとってマイナスなのだろうか?
私の経験から、女性は非常に優秀な労働者であることが多い。
一般論ではあるが、男性は長期的視点での戦略立案や論理的思考が女性よりも優れている傾向がある。
一方、女性のほうが求められたアウトプットへのコミットメントが強く、期日までに求められたことをきっちり成果として出すことに優れていると思う。
それに、行動力でも女性のほうが成果につながる努力をひたむきに実行している傾向があるように感じる。
とにかく、私の周辺には優秀な女性が多かったのだ。
そんな女性たちが、自らの意志に反して描いていたキャリアの道から逸れて、労働市場からもはじき出されてしまうのはなんという不幸だろう。
本人にとっても、企業にとっても、果てには日本経済にとっても不幸なことだ。
せっかくホワイトカラーとして優れたスキルを持ち結果を残してきた人でも、一度非正規雇用になると単純労働や事務職にならざるを得ないのが今日の労働市場だ。
特定業種で豊富な経験や実績があってもそれを活かす職場にたどり着ける可能性はとても低い。
スキルや適性があっても非正規だからといってハナから候補から外してしまい、スキルが足らないミスマッチな人材でも正社員として長時間会社に奉仕出来る人を採用するという考え方は本当に正しいのだろうか?
倫理的な視点だけじゃない、効果・効能という視点からしても果たして正しいのだろうか?
私としては、今の人事システムや会社の仕組みの枠に合う人材(正社員として働ける人)の中から最も実績を出せそうな人を選ぶのではなく、最も実績が出せそうな人と働き方や契約を調整するのが理想的だと思うのだ。
人事システムや人事規定に柔軟性を持たせることによって、要介護者の家族を持つ女性だけでなく小さな子を持つ女性やダブルワーク、フリーエージェントといった様々な価値観の人々を活かせるようになる。
多様で柔軟な形態で企業が人を採用できるようになると、必要なポジションにぴったりフィットしたスキルセットを持つ人を採用しやすくなる。
すると、今よりもスペシャリストが増えていくだろう。
スペシャリストを適材適所で活用しやすくなると、今度は企業が人材の力により実績を伸ばせるはずだ。
こうして要介護者を持っても子を持っても働き続けることができるような人材市場になれば、女性は自らのキャリアを伸ばし続けることができる。
すると、バリバリのキャリアウーマン(表現が古い・・・)が結婚して子育ての間に仕事から離れたために、子離れしてさあ働こうと思っても単純労働力としてしかみなされない、という不幸な状況も防げるのだ。
結果、人々のポテンシャルを最大限活かせる社会ができあがるのではないだろうか。
ロジックではこうした考えに同意してくれる人事担当の人もいるだろう。
しかし現実には困難だとも言うだろう。
だが、ここにこそ次世代の人材ビジネスの種がある。
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