2013/01/07

書く力とビジネスパーソン



ビジネスパーソンに必要な力は何か、と問われたら何と答えますか?
私は恐らく書く力、つまり文章力(文書力)と答えます。

文章力というと、ビジネスパーソンよりも学生に必要な能力ではないかと思われるかもしれません。

しかし私は学生よりもビジネスパーソンにこそ文章力が必要だと考えています。

書く能力は単一のスキルというより、論理的思考力や相手の立場になって考える力といったスキルの複合体といえるかもしれません。
私が毎日ブログやメルマガを書き続けている理由も、情報発信だけでなく書く力を鍛えるためでもあります。


私も修行中の身ではありますが、なぜ書く力が仕事に必要なのか考えてみたいと思います。



・仕事の価値はアウトプットの量と質に直結する

仕事での価値は考えた質と量だけでなく、それをどれだけ正確にアウトプットできたかに左右されます。
仕事の価値=考えの質×考えた量×正確なアウトプット と表せるかもしれませんね。

いくら頭の中で分析したり考える能力があったとしても、それを口頭または文書で他者に伝えなければ価値は生まれません。
そして、現代ビジネスの場では明らかに口頭よりも文書で意思伝達を行う機会が多い。

付加価値の高い仕事をするには書く能力が不可欠です。



・書かれていないことは忘却される

ビジネスは意思決定の連続です。
意思決定はそれ自体が目的ではなく、意思決定に沿った実行がなされて初めて成果が得られます。
実行する人が意思決定を正しく理解しなければ当然成果は得られません。

この意思決定はやはり文書化されていない限り、間違った形で思い出されるか、忘却されてしまいます。
人間の記憶には限界がありますから、あとから振り返ったときに臨場感をもって正確に思い出すための触媒として文書が必要なのです。



・思考力が向上する

何かを思考するにはほとんど必ず言語を用います。
意識的な思考にしろ、無意識的な思考にしろ、言葉を介して思考は行われます。

書いた文書は思考の道筋であり、これを見返すことで自分の思考の癖や欠点が見えてきます。

思考が複雑で散漫な人は文章も複雑で散漫になりがちです。
文章を簡潔に書けるようになれば整然とした思考ができるようになるでしょう。

考え方を簡単にするというのは困難ですが、簡潔な文章を書く努力ははるかに簡単です。



・商品への認知と興味は文章を通して獲得される

商売の本質は売ることにあります。
顧客に商品を買ってもらうには、まず商品を認知してもらい、興味を持ってもらわなければなりません。

顧客の認知や興味の獲得は、CMや新聞、雑誌の記事、広告といった形式をとりますが、いずれの場合も文章化されたものです。
キャッチコピーと商品説明が商品への購入意欲を決めるのです。

フロントで商品を販売する営業やマーケティングという活動に従事するビジネスパーソンであれば、文章力がダイレクトに成果に繋がるといっても過言ではないでしょう。


文書を書く能力について考えてみましたが、ほとんどの方が書く力は大切だと考えておられると思います。
しかし、その重要さほど重視されている方は少ないように見受けられます。

ビジネス向けセミナーを見ても、人前で話す能力やコミュニケーションに関するセミナーはたくさん開催されていますが、文章力を磨くセミナーはほとんど見つかりません。
あまり脚光を浴びないながらも確実に重要なスキルです。
重要さに気づいた人はどんどん文章力を磨きましょう。


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