2013/01/05

ITシステムによるタイムズの収益性向上


前回のポストでは、パーク24のコインパーキング事業のビジネスモデルを見てみました。
今回は、その収益性のポイントと、ITシステムによる収益性向上の仕組みを見てみたいと思います。



■ タイムズ時間貸し駐車場の収益構造

無人時間貸し駐車場では、利用者が駐車場を利用することによる変動費はほぼゼロです。
損益分岐点を超える利用があれば、どんどん利益が増えていく仕組みになっています。
逆に利用者が少ない駐車場では固定費が損益分岐点を超えなければ、固定費マイナス売上が損失となります。

つまり、いかに稼働率を高めるか(=いかに間断なく駐車されているか)が収益性を高めるポイントになってきます。
利用者は駐車場管理会社のブランドはほとんど気にしないでしょうから、安い駐車料金と立地だけが決め手になってくるわけです。

稼働率を高めるため、パーク24は2003年にTONICというITシステムを導入しました。
TONICでは全ての精算機がネットワークで接続され、各駐車場の稼働状況がリアルタイムに把握できるようになっています。

パーク24はTONICの導入によって、利用者の便益向上とマーケティング精度の向上という2つのベネフィットがあります。



■ 利用者の便益向上

すべての精算機がネットワークに繋がると、タイムズ駐車場の空き情報がリアルタイムに把握できることになります。
この情報を利用者に公開することにより、利用者は近場の駐車場の空き情報をリアルタムに取得することができます。

みなさんも休日に車で都市部へ遊びに行って目的地には着いたものの、駐車場を探し回った経験があるのではないでしょうか。
こうした不便を解消してくれる仕組みを持っているのであれば、タイムズを利用してしまうのではないでしょうか。


■ マーケティング精度の向上

パーク24はTONICで全ての駐車場のパーキングスペース単位での情報を取得することができるそうです。
立地による繁閑はもちろんのこと、時間帯による利用状況や、パーキングスペースごとに稼働状況をデータとして取得できます。

こうした稼働データをまとめてマーケティングデータとして利用することで、次のパーキング設置のための立地や価格設定に活用することができます。
また、パーキングの形状によりあまり使用されないパーキングスペースなどもデータで分かるので、パーキングの形状を見直して利用しやすいパーキングを作ることができます。

TONICによってデータを取得するだけでなく、データを配信することもできるわけです。
この機能を活用すれば、わざわざ現地で作業をしなくとも柔軟に料金を変更して稼働率を上げる取り組みが可能になるのです。

タイムズパーキング革命〈2〉「パーク24」快適なクルマ社会創造への挑戦

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