2013/02/03

トヨタはなぜレンタカーをするのか


国内には様々なレンタカー企業がある。
大別すると、レンタカー事業を本業としてフランチャイズ展開をしているニッポンレンタカーやニコニコレンタカーのような企業と、自動車メーカーの子会社がレンタカー事業を行なっているトヨタレンタリースや日産カーレンタルソリューションのような企業だ。

前者はある意味分かりやすい。
頻繁に車を使うことはないから車は買わないけど、たまに行く遊びや旅行で車が使いたいという人は多い。
そんな車を利用したいけど所有したくない人達のニーズを満たすために、起業家がレンタカービジネスを始めるというのはなんの違和感もない。

しかし、後者はどうだろう。
自動車メーカーからすると、レンタカーやカーシェアリングなんてのは自社製品の販売台数を減らす要因の一つであり、この世からそんなサービスはなくなってほしいとさえ思っていても不思議ではない。
にも関わらず、自分たちでレンタカー事業を営む子会社を経営しているのだ。


自動車メーカーがレンタカー事業を営むメリットはどこにあるのだろうか?


新車購入への動線
自動車メーカーの最終的な目標は新車を購入してもらうことだ。
新車購入をするまでには多くの関門がある。
まずは認知してもらうこと。
そのためにメーカーはテレビCMや雑誌の広告枠を大量に購入している。
そして興味をもらってもらうこと。
車を所有するとどんなメリットがあるのかを理解しなければ「欲しい」という気持ちは生まれてこない。

レンタカーというのはテレビや雑誌を利用した広告とは別のチャネルを利用した広告とも言える。
そして映像や文字で伝えるよりも、実際に利用したほうが車を所有するメリットが伝わるだろう。


購入を迷っている人への試乗機会提供
一つ目の理由と似ているかもしれないが、購入しようかどうか迷っている人へレンタカーは試乗の機会を提供する。
もちろん多くのディーラーで市場の機会を提供はしているだろうが、数十分程度の試乗では所有する感覚はわからないだろう。
買い物や旅行のために大きめのワンボックスカーを買おうと思ってみたものの、実際に試乗してみると大きすぎて手に余るとか、もっとコンパクトな車でも十分用途は果たせるということが分かるかもしれない。


中古・リースアップ車両の有効利用
トヨタも日産も、レンタカー事業を行なっている会社はリースも提供している。
また、ディーラーが買い替えの顧客から古いクルマを買い取るのもよくある話だ。

通常はリースアップした車両や中古車両は多くの場合中古車オークションに掛けられるのだろう。
しかし、こうした車両をレンタカーとして提供すればサービスとして継続的に収益を得られる。
しかも、独立系のレンタカー会社よりも安価に車両を仕入れることができる。


自動車メーカーがレンタカー事業を営む理由はこんなところだろうか。
しかし、本音としてはやはり車を購入して所有してほしいのだる。
それでも今後はさらに所有と利用が分かれていくことになるんだろう。 
 
 



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