2013/03/12

Amazonの倉庫ピッキングロボットが導く残酷な未来


なんだこりゃ!?と衝撃を受ける動画を見つけたのでちょっと見ていただきたい。

このロボット、実は人になり代わってAmazonの倉庫でピッキングをしている(あるいはする予定?)倉庫作業ロボットなのだ。
御存知の通り、Amazonは膨大な商品ライナップを提供しているが、そのほとんどがいくつかの超巨大倉庫にところ狭しと収められている。
人間がピッキングに行くのではなくて棚が来い、という逆転の発想から、ロボットが商品をピッキング作業員のもとに運ぶシステムだ。
確かにこれならピッキングにかかる作業が効率化できるかもしれないし、何より棚の整頓や棚卸という作業が不要になる。
特定の作業時間を短縮するどころか、いくつかの作業を不要にするという素晴らしいイノベーションだ。


この逆転発送によるイノベーションは、これはこれで一つの記事として取り扱いたいくらい面白い話だが、今回の論点はそこではない。
Amazonの倉庫ピッキングロボットのような新たなイノベーションが多くの雇用を奪っているという現実だ。

近年のイノベーションは、多くの単純労働を人間の手から奪い去り、システムや機械がその空白を埋めている。
前出のAmazonの倉庫ピッキングロボットもその一例だし、電子メールが郵便局員の仕事を減らしているのもそうだ。

ではこうしたイノベーションが悪いことかというと、社会主義的には悪いことかもしれないが、資本主義的には善だ。
消費者にとっては商品の品質が高まるし、配送料が安くなるし、手元に郵送されるまでの時間が短くなるしで良いことづくめだ。
ビジネスオーナーや資本家にとっても同様で、コストが下がり競争力が上がるので売上と利益が上がり、株価も上がる。

唯一不都合なのは単純労働者層だ。
彼らは仕事を奪われ新たな職を探すことになるが、新たな職もやはり単純労働である限りは遅かれ早かれイノベーションに奪われることになる。
こうして所得格差がどんどん生まれていくのだ。


このような現実に、私たちはどう対処していくべきなのだろうか?
私は資本主義を支持しているので、イノベーションを抑制すべきだなどとは全く思わない。
18世紀の産業革命が始まった頃から人々は便利さのためにイノベーションを繰り出す手を休めたことは一度たりともない。
イノベーションは人の根源的な欲求ではないかと思うくらいだ。
だから、良かれ悪かれイノベーションの勢いは止まらない。

もっとミクロな視点で自己防衛をするのだ。

イノベーションに奪われるのはどのような仕事かというと、基本的には単純労働と呼ばれる仕事だ。
肉体労働を伴う単純労働が分かりやすいが、反復的な作業でプログラミング可能なものであれば一部の頭脳労働もイノベーションに奪われる単純労働だ。

その一方で決してなくならない仕事もある。
それは、企画やマーケティング、マネージメントというイマジネーションや直感を伴う仕事だ。

こうした仕事は単純労働のように全て手順化したり、マニュアルでその仕事のすべてを記述することができない。
ある意味でアートの領域を多分に含む仕事だ。
人間の創造力やひらめきという現象はまだシステムに模倣させることはできない。
技術的イノベーションが創造力やひらめきをシミュレートできない限り、まだまだアートな領域は人間の独壇場だ。


こうした残酷な未来でも生き残る方法について考えを巡らせるなら、橘玲氏の著書「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」をおすすめしたい。











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