2013/04/01

利益モデル4. スイッチボード利益モデル その2


スイッチボード利益モデルの2本目のエントリーだが、今回はこの利益モデルの事例を紹介したい。
スイッチボード利益モデルはマッチングサイトという形で、最近とても多くのポータルサイトで見られるビジネスモデルだ。
みなさんも聞いたことがあるであろうWebサービスが事例として最適なので、さっそく説明していこう。

コンテンツ

  • スイッチボード利益とは何か (その1)
  • スイッチボード利益ビジネスの事例 (今回)
  • システム価値の自己増殖
  • スイッチボード利益企業のコアコンピタンス
  • Web系スイッチボード利益企業の次の展開


スイッチボード利益ビジネスの事例

昨今ではマッチングサイトという形でWeb界隈でよく見かけるビジネスモデルだ。
Webサービスを中心に事例を紹介していこう。

■レストランとレストランを探す消費者をつなぐ「食べログ」と「ぐるなび」

ぐるなびと食べログは言わずと知れたレストランマッチング、グルメ・ポータルサイトだ。
都内だけで10万件以上のレストラン情報を網羅しており、月間訪問ユーザー数もぐるなびで2800万人、食べログで4000万人に及ぶなど非常に規模の大きいマッチングサイトである。

サイトへアクセスすると、レストランのジャンルや予算、宴会設定などの条件で検索することができる。
宴会用メニューやデート用メニューといった特別コースを店舗ごとに調べることができ、最近ではそのままWeb予約したりクーポンを取得することができるようになっている。
こうしたサイトは、一人で食べるときでも、デートでも宴会でも、食べログやぐるなびを使えばレストラン探しを完結できるという利便性を販売していると言える。

店舗側も看板の見える範囲やチラシが配布できる範囲の商圏にとどまらず、もっと多くの人に自店舗を認識してもらうチャンスになる。
そしてプロモーションを行うことで新規顧客を呼び込む事ができる。


こうしたグルメ・ポータルのキャッシュポイントは主に次の3つ集約される。

1. 店舗登録したレストランからの月額会費
2. 利用ユーザーのプレミアム会員課金
3. 成果報酬型

1.は店舗から月額費用を回収する仕組みで、両者の収益の中心となっている。
どのスイッチボード利益モデルでも言えることだが、購入者が一般消費者である場合、企業がスイッチボードを利用することに対する支払う場合が多い。
この企業からの月額費用は、スイッチボード利益モデル企業が安定収益を稼ぎだすために不可欠な収益源だ。
実際に、ぐるなびも食べログも店舗からの有料会員収入を採用している。

次に、2.のユーザーからの有料会員会費も最近では食べログでスタートしたばかりのサービスだ。
ユーザーは有料会員になることで、より詳細な検索などが使えるようになる。

最後の3. 成果報酬型は、会員がWebから店舗予約を行うと、予約を受け付けた飲食店が受付件数に応じてスイッチボード企業へ成果報酬を支払う。
これは最近食べログが開始した新しいサービスだ。

関連エントリー:


今でこそぐるなびと食べログの収益を上げる方法は似通ってきているが、スタートは両社異なるビジネスモデルを展開していた。
ぐるなびは今と変わらず飲食店へプロモーションプランなどを販売して飲食店からの収益をメインとしている。
食べログも最近では飲食店から収益を得られるようにビジネスモデルを転換させてきているが、かつては広告収入をメインとしていた。


飲食以外の業界にもこうしたスイッチボード利益モデルを踏襲したマッチングサイト、ポータルサイトが沢山存在する。
この時期旬の就活生向けのリクナビやマイナビは採用企業と就活生をつなぐものだし、Suumoのような不動産サイトは家主や仲介業者と借り手を結びつける役割を担う。

リアルビジネスの事例で言うと、ちょっと例としてはどうかとは思うのだが、風俗店の無料相談所がそうだ。
恐らくその界隈の店舗に送客する手数料がもらえるのだろう。


次回、スイッチボード利益モデルのシステムの特徴と、スイッチボード企業の事業展開について取り上げてみよう。
関連エントリー:
2012/3/16 「エイドリアン・スライウォツキーのプロフィット・ゾーン経営」
2012/10/21 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 1
2012/10/22 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 2
2012/10/22 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 3




 



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