2013/04/16

小包の外箱すら広告スペースにしてしまうザッドスペース


あなたは1年間で何個の小包を受け取るだろうか?
個人でも通販好きの人ならば、ヘタすると100個以上受け取っているかもしれない。
米国では3億人の国民が年間42億個の宅配小包を受け取っているという。
一人あたり単純平均13個だ。

1人が年に13回も受け取る小包を広告媒体として活用した企業がある。
米国のザッドスペース(Zadspace, Inc.)だ。

ザッドスペースのユニークなビジネスモデル

ザッドスペースのビジネスを端的にいうと、宅配小包を広告媒体にして広告主から掲載料を受け取るビジネスだ。
宅配小包に貼り付けられている宛名書きのすぐ横に、受取人の志向に基づいて個別化された広告やクーポンを貼り付けることができる。

顧客は広告スペースの売主も買主も主にEC事業者や通販業者で、ターゲットはそのEC事業者や通販業者から商品を購入する個人だ。
広告スペース(小包の広告スペース)を販売するパートナーの商品が売れると、パートナーから購入者の名前と住所がザッドスペースへ伝えられる。
ザッドスペースは膨大な個人のデータベース(2億人?)とマッチングさせて、その購入者に最適な広告をプリントし、小包へ貼り付ける。

サイト閲覧者の趣味嗜好に合わせて掲載内容を変えるWeb広告を小包の上で行なっているようなビジネスで、ある意味発想は特に真新しいものではないが、小包で行うことがユニークだ。
流通業者ならどの会社でも参入できそうなものだが、購入者の属性から最適な広告を選び出してROIを高めるというザッドスペースの強みは流通業者には真似できない。
ただ、Amazonのような流通業者でありながら消費者のデータベースを持つ事業者は非常に強力なライバルになるかもしれない。


ザッドスペースの効果

ターゲットに適した内容をマッチングして広告を挿入するため、一般的なバラマキ型DMと比べるとはるかに効果が高いのだそうだ。
通常のDMへの反応率が平均1%であるところ、ザッドスペースは4倍の4%の反応率を誇っている。
反応率が4倍も高められるのであれば、広告スペース買主からすれば原資をクーポンの割引に割り当ててさらに効果を底上げすることもできそうだ。


昨今の新しいビジネスモデルでは、これまで見過ごされていた広告スペースを見つけ出すことによって生み出されているものが多い。
アプリ内への広告配信もそうだし、ゲームやドラマの中での商品広告、あまつさえ顔や身体の一部に企業のロゴなどを入れて宣伝するというビジネスも存在している。
既存のマスメディアありきの宣伝広告ビジネスから多種多様な広告のスタイルへ、宣伝広告業界のフィールドが多様化し広がってきている。

photo credit: Flооd via photopin cc

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