2013/04/25

観光地経済とグローバルな観光需給関係


どの国もそれぞれの国に適した物価というものがある。
何の商品の価格を基準にするかによっても変わってくるが、日本の物価に対する中国の物価だったら概ね1/5程度、東南アジア諸国であれば大抵更に低いものだ。
様々な要素が物価の形成に寄与するが、基本的に国民の所得によって決まる。

しかし、その国の平均所得などに左右されず、国家を超えてグローバルな需給関係で決まる物価がある。
それは観光地物価だ。

今私は世界遺産であるアンコールワットがあるカンボジアの街、シェムリアップに滞在している。
カンボジアの平均所得は2年前に$830を超えたというニュースがあったので、現在でも$1000前後だろう。
日本との所得の差は30〜40倍あるので物価の差は10倍以上は軽くあるはずなのだが、どうも観光地の価格を見るとほとんど物価が変わらない。

500mlペットボトルは1ドルで売られているし、観光客向けのレストランでランチをすると7ドル程度もする。
それに対し、カンボジア人の所得は一日3〜5ドル程度なので、いかに法外な値段なのかがよく分かる。

観光地の物価はその国の物価にもいくらか影響を受けることは確かだが、その影響の程度はあまり大きくない。
とくに観光客だけで成り立つ店舗やレストランではその傾向が更に高まる。
観光地経済はどちらかと言うと、その国の経済状況よりも、その国を訪れる人々の経済状況によって価格が左右されるのだろう。

その観光地の競争力が高まって観光客が訪れやすくなる、いわゆる売り手市場状態になればレストランや土産物の価格は上がるだろうし、観光地の競争力が下がればレストランや土産物の価格も下げざるを得ない。
観光地の経済は必然的にグローバル競争にさらされるのだ。

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