2013/05/17

利益モデル13. 専門品利益モデル


スライウォツキーの利益モデルの13番目、「専門品利益モデル」はニッチ商品によって利益を得ることを説明したモデルだ。
正直この一言で片付いてしまうくらいシンプルなモデルだが、もう少し詳しく見てみよう。

コンテンツ

  • 専門品利益モデルとは
  • 専門家利益モデルとの違い
  • ブロックバスター利益モデルとの違い

専門品利益モデルとは

専門品利益モデルが意味しているのは、すなわちニッチ商品で利益を得る仕組みだ。
ただし、ただのニッチ商品ではなくて、専門性の高い商品で競合がおいそれと類似商品を投入できない事情がなければならない。

競合相手が簡単に商品を投入できるのであれば高い利益率を保持し続けることはできないし、競合が参入する気も起きない程度の市場では利益の絶定額は小さすぎる。
だから、専門品利益モデルの商品は専門性が高いがゆえに競合が参入できないものでなければならない。
この専門性を担保してくれるのは、特許であることもあれば、自社の技術力である場合もあるし、法による参入障壁の場合もあるだろう。
このため専門品利益モデルの対象となるのはほとんど化学製品やその他高い技術力が要求される商品になるだろう。

専門家利益モデルとの違い

よく似た名称の利益モデルに、利益モデルの9番目「専門家利益モデル」がある。
専門品利益モデルとの違いは、その名の通り企業ぐるみで専門分野に特化するのが専門家利益モデルであるのに対し、商品レベルで専門品に特化するのが専門品利益モデルだ。
言葉遊びのようではあるが、ある企業が専門家企業であると同時に専門品で利益を上げることも少なくないことだろう。

余談ではあるが、ユニークでニッチな文房具商品で有名なキングジムという会社がある。
一番有名なのは「キングファイル」と「テプラ」だが、手書きメモを簡単にiPhoneに取り込める「ショットノート」やテキストメモ専用端末の「ポメラ」がある。
キングジムの商品はどれもニッチではあるが、模倣が難しい専門品ではない。
企業としても文房具を中心に扱っているが、特筆すべき技術や知見をもつ専門企業でもない。
しかし、強いていうならばニッチな文房具商品を世に出す専門企業と言えるだろう。

参考:
2012/10/30 キングジムの特化戦略

ブロックバスター利益モデルとの違い

利益モデルの6番目、「ブロックバスター利益モデル」を覚えておいでだろうか。
ブロックバスター利益も専門品利益と同じように、ごく少ない製品がその企業の利益の大半を稼ぎだすモデルという点で類似性がある。

参考:
2013/4/10 利益モデル6. ブロックバスター利益モデル その1

両者が異なるのは、ブロックバスター利益商品は一般大衆やマジョリティを占める人々を対象とした製品なのに対し、専門品商品はニッチなニーズを持った顧客を対象とした製品であることだ。

関連エントリー:
2013/3/16 「エイドリアン・スライウォツキーのプロフィット・ゾーン経営」
2012/10/21 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 1
2012/10/22 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 2
2012/10/22 「プロフィット・ゾーン経営戦略」ノート 3


 




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