2013/06/27

東南アジアセミナーに参加して


先日日系企業の東南アジアへ進出を手助けしているコンサルタントが公演する勉強会に参加した。
現地でビジネスの立ち上げに関わっている人の一次情報だけあってとても参考になったのだが、さすがに全部を全部シェアするわけにはいかないので、いくつか参考になった重要なトピックを共有したい。


■国策や、国民の意向に反するビジネスは成立しにくい

東南アジア諸国に進出しようと考えるとき、その持ち込もうとしているビジネスが国策に合うか、国民の文化的・宗教的タブーに触れるものでないかを十分に調査する必要がある。
国策に適うものであれば助成金やその他数々の優遇を受けられるだろうが、国策にそぐわない場合、助成金や優遇を受けられないばかりか国がライバルとなる現地企業の側についたり、ネガティブインパクトの大きい法令を制定されてしまうかもしれない。

かと言って袖の下を贈るようなことをしてはいけない。
確かにその時は一時的にうまくいくだろうが、後で問題が発覚したときのリスクが大きすぎる。
その国の刑法で罰せられるのだから、ヘタしたら本当に厳罰に処されるかもしれない。

国民の文化的な背景や宗教的な志向への配慮も不可欠だ。
文化や宗教でタブーとされている商品やサービスが受け入れられる可能性は低いだろう。
また、複数の民族や宗教が同居している国はさらに注意が必要だ。
マジョリティにとって受け入れられるものであっても、一部のマイノリティから強烈に批判を受けて、それが政府をも動かすかもしれない。


■東南アジアで有名な日本企業と言えばマンダムとフマキラー

日系企業で東南アジアに進出して大きな成功をあげているのはマンダムとフマキラーだ。
どちらの企業にも共通するのは、現地化されすぎていて現地の人々も日系企業であることをあまり認識していないということだ。
現地企業と思われることが必ずしも良いわけではないが、それだけ人々の生活に溶けこむ努力が必要であることを示している。

マンダムはインドネシアで200億円程度の売上をあげ、現地で上場もしている。
しかしここまでインドネシアに浸透するまで10年単位で辛抱強く販路を広げてきた。
インドネシアには150万店ほどのパパママショップを含めた小売店があるが、一つ一つ足を使って販路を作り上げたのだという。


■東南アジアでの競争相手は現地企業+世界中の企業

東南アジアに進出するときに留意すべきは、競合が現地企業とその国に進出している日系企業だけではなく、世界中の有名企業も競合するのだという認識を持つこと。
いま東南アジアの国々には世界中の企業が熱い視線を注いでいる。
生産拠点やオフショアセンターの設立先として、そして今後大きなマーケットになることを見越して企業力の高い企業ほど果敢に東南アジアへ進出している。

得てしてそんな外資のスター企業は強力なライバルになる。
例えばサムスンはベトナムやその他東南アジアでも発展が進んだ地域にGalaxyのショップを展開している。
現地の人々は所得が増えてきているとはいえ、日本人にとっても高価なGalaxyの最新のモデルを買えるのはほんの一部の人たちにすぎない。
それでもサムスンが店舗を維持し続けるのは、数年後ベトナムの人々がGalaxyを購入できるだけの購買力を付けた時に憧れのブランドになるためだ。

こうした戦略的かつ忍耐を要する打ち手を実行できる企業と渡り合わなければならないのだ。


photo credit: Stuck in Customs via photopin cc

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...