2013/06/22

専門店が専門店でいられなくなる理由

近年、専門店という言葉の敷居が高くなってきている。
一昔前であれば専門店として認められていた業態の店が専門店と見做されなくなって来ているのだ。

ちょっと古い例を上げれば、昭和の昔にはおもちゃ屋というのは専門店として成立していただろうが、ゲームなどはゲームショップへ、アニメやフィギアはアニメイトのようなそれ専門の店へ進化し、昔で言うおもちゃ専門店であるトイザらスのような業態は専門店よりもむしろ総合店という認識のされ方をしているだろう。


専門店が専門店であることが難しくなった理由は、Webの発達にあると思って間違いないだろう。
これまでは専門店の店員にお伺いしないと得られなかった専門性の高い情報が、誰でもWeb上で容易にアクセスできるようになったからだ。
専門店のアルバイト定員程度であれば、少し趣味に入れ込んでいる消費者のほうがよっぽど豊富な情報を持っているという倒錯的な状況になってしまった。

大塚家具という家具専門店があるが、同社はここ10年ほどで売上をコンスタントに20%程度落としている。
大塚家具の大塚社長は、売上下落の原因の一つに専門性の欠如を挙げている。
上で述べたように専門性の高い情報を消費者が得られるようになったこと、「家具専門店」よりも専門的な「ソファ専門店」や「照明器具専門店」がECショップとして現れてきたことを、大塚家具が相対的に専門性を失った理由の原因と考えている。


現代の、そしてこれからの専門店はどんどん細分化されたニッチの専門店であることが要求されていくことになる。
私はバイク好きだけど、バイク好きの中では結構一般的なバイクに乗っている。
もしもハーレーに乗っていたら今通っているような汎用的なバイク用品店では飽きたらずハーレー専門ショップに行くだろうし、オフロード好きだったらオフロード専門店に行くだろう。

やがて突き詰めていくと商売として成り立たせるのは難しいくらいのニッチになっていくので、高度に専門家した小売店というのはECに向かうことを運命づけられているのかもしれない。

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