2013/07/21

大手参入がクラウドファンディング業界に与える変化 1



前回のエントリーでも書いたが、クラウドファンディング(長いので、以下CF)は恐らく今年から来年にかけて大きな発展を遂げるであろう新進のWebビジネスである。
今はプレーヤーがスタートアップベンチャーばかりだが、これからサイバーエージェントを始めとする大きなユーザーベースを持つ企業が参入し、マーケットが大きく変化するだろうと私は見ている。

参照:

本エントリーでは、大手参入によって起こるであろう変化を考えてみたい。


細分化

前のエントリーでも触れたが、現時点で日本国内だけで両手に余るCFプラットフォームが存在している。
まだ100億円以下である日本国内のマーケット規模を考えると随分多い。
これはCFプラットフォームが、Webシステムを組めさえすれば簡単にスタートできるサービスであることに起因しているだろう。

だが、一部のプラットフォームを除くと、どのCFプラットフォームも特定の分野に特化していない総合的なCFサイトになっている。
無論、経営者の方針や得意不得意があってか芸能人の企画が多くなったり、東日本大震災復興系の企画が多いなど、なんとなく自然な住み分けができてきている。


サイバーエージェントのような大手が参入してくると、いま総合CFプラットフォームとして定着しているプレイヤーがしだいに特定分野に特化され、細分化されていくのではないかと考えている。
サイバーエージェントは少なくとも百万人以上のアクティブユーザーを抱え、ユーザーの属性や志向も多岐に渡っているため総合系CFプラットフォームに向いている。
企画を提案して出資を募る側はできるだけ多くのユーザーが存在するプラットフォームで集客を行いたいので、総合系のプラットフォームで出資会員が1万人のところと100万人のところがあれば、言うまでもなく大手のプラットフォームに流れてくることになるだろう。
企画が沢山集まれば、自然に出資者側も大手サイトにより集まる事になる。

規模に劣る既存の総合系CFプラットフォームはニッチ分野に特化していって、大手総合系CFプラットフォームに対抗することになるだろう。
もしかしたら現在のトッププレイヤーくらいなら総合系CFプラットフォームとして残っていけるかもしれない。
だが、ほとんどの現行CFプラットフォームは何らかのジャンルに特化して、特定分野のコアなユーザーをターゲットにするしかないだろう。
それだけWebビジネスでは巨大なユーザーベースを持っていることがクリティカルなアドバンテージになる。

他にも既存プレイヤーが生き残る方法があるとすれば、金融機関やビジネスコンサルファームなどとのアライアンスでCFの本質的な価値向上を図る方法があるかもしれない。
出資者が出資に躊躇するとすれば、その企画の妥当性や出資者に信頼が置けるかどうか判断できないという点にあるだろう。
だからこそ、専門家やプロフェッショナルによる信頼性の証明があれば、出資ユーザーベースが小さくても出資率の高いプラットフォームになることができるかもしれない。
とは言え、簡単に真似できる方法でもあるので差別化の要素としては弱いかもしれないが。


さらに大きなビジネス的な変化が訪れると思うのだが、それは次回エントリーにて。

関連エントリー:
photo credit: epSos.de via photopin cc

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