2013/07/04

3Dプリンターの普及によって起こる変化



3Dプリンタという新たな技術革新の波が起きている。
3Dプリンタを使用すると、CADなどでデザインしたオブジェクトをプラスチック樹脂や石膏で立体的な物体を造形することができる。
材質は選ぶが、誰でも手軽にデザインさえ出来れば「製造」することができ、製造業のあり方を根底から変えるかもしれないとされている。

既に3Dプリンターは数万円〜数十万円と、個人レベルでも手に入れることができる価格まで下がってきている。
この新しい技術の変化が、市場にどのような影響をあたえるか、考察してみよう。


まず製造業へ与えるインパクトを考えてみたい。
私としては、3Dプリンターが製造業へ与えるインパクトは小さいと考えている。

問題は3Dデザインをできる人材はさほど世の中に多くなく、個人が自分が必要な物は自分でデザインして3Dプリンタで造形する、という文化は簡単には根付かないだろう。
もしかしたらiPhoneケースのような単純な形のものは、テンプレートが出まわってユーザーが裏面だけ自分でデザインするということはありえるかもしれないが。
実際、今のところ3Dプリンターは製造業者がプロトタイプの作成に使うことが多いようだ。

それからコストと時間だ。
3Dプリンターは恐らく家庭用プリンターと同じで、製造工場での製造コストに比べると、印刷コストが高くなるはずだ。
すると、身の回りの一般的な商品はやはり既成品を購入するのが最も安価で、3Dプリンターで造形するのはもっと趣味性が高く豊富なバリエーションが付加価値を生む製品になるだろう。
今のところ、オタク趣味な人たちがフィギュアを作って販売していることが多いようだが、3Dプリンターはまさにフィギュアのような製品にはぴったりだ。


次に、3Dプリンターを中心とした新たに生まれるだろうエコシステムについて考えを巡らせてみよう。
3Dプリンターが影響を与えるのは個人だ。
まず、アートな人たちや、デザインに長けた人たちが自分の作品を展示したり販売するために使うことから普及すると思われる。

すると、Web上で個人が作品を展示して、その場で購入できるプラットフォームが生まれてくるだろう。
通常のECプラットフォームとは異なり、作品の作者がデザインに込めた思いを色々語れるようなブログに近い形のものかもしれない。
ブログ上ですぐにクレジットカード決済できるようなブログパーツのサービスも考えられるだろうか。

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