2013/07/31

新卒採用と中途採用



大企業の人事からすると、新卒から育てた社員が中途採用しかしていないようなフリーライダー企業に取られると、一から投資して育てたのに、と残念に思うのだそうだ。
しかし、社員教育に投資したからといって、その社員の成長が教育投資のおかげだというのは少し違うのではないだろうか。

参考:
Business Media 誠: ビジネスパーソンの副業と、教育コストは誰が負担するのか問題について

大企業には大企業というタコツボの中でパフォーマンスを発揮する人が必要だが、それは中途社員には務まらない。

私も非常に大きな内資企業のグループ会社にいたので、巨大企業に何十年と新卒から働き続けている人々を見てきた。彼らの特徴は、皆一様に同じような考え方、判断基準を持っており、ツーカーの中で物事が自然と進んでいく。根回しという名のパワーゲームに長けているので、真っ向から意見が対立したりはしない。ある意味コミュニケーション効率が良いのかもしれないが、とにかくこうした文化で自然に生存できるのは新卒からその文化にどっぷり使っている人々だけだ。

こうした企業にとって、新卒を採用して一から育てるという苦労を買ってでたのは決して利他的な理由ではなくて利己的な都合によるものだ。村社会の暗黙の了解に等しいその企業の「常識」を、何も知らない無垢な社会人一年生に教えこませて疑いを持たせないように仕立て上げる。中途社員は「常識」を冷静に、批判的に見て楯突くかもしれないので危険極まりない存在なのだ。

かと言って、新卒社員は一人前の仕事ができるようになるまで時間がかかる。だから大企業は新卒社員のために大きな金と時間を投資する。
新卒採用メインの大企業人事は、こうして手塩にかけて育てた新卒が他所に取られるのが嫌なのだそうだ。特に新卒を全く取らないフリーライダー企業に。しかし、新卒大量採用大企業は自社の価値観に疑問を持たない人材を必要としているのに対し、フリーライダー企業はスキルと経験のある人を求めている。自社の価値観に違和感を感じ、スキルを持った人材が、その人を必要としている企業に採用されるのはwin-winではないか。

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...