2013/08/01

テンポスバスターズは業態を変えようとしている



テンポスバスターズは飲食店が撤退した後の厨房機器を格安で買い取り、中小飲食店へ中厨房機器を販売するというビジネスモデルで大きく成長した16期目の成長企業だ。一時中古厨房機器販売というニッチなビジネスモデルで一気に成長を遂げたが、似たようなビジネスモデルで参入する競合が増えて売上の成長が停滞してきた。

しかし、テンポスバスターズは常に新しいビジネスモデルをインキュベートして、積極的にビジネスサポートフォリオを変える積極的な経営をしている。


最近の打ち手の一つはネット販売へのシフトだ。
これまで店舗販売が中心だった中古厨房機器の販売をネットへ移した。中古機器の販売に限らず、買取受付も行なっている。これまでは店舗販売を中心としていたが、リーチできる顧客が限られていた。ネット販売へのシフトは地理的な範囲に縛られずに顧客へリーチするための施策だろう。


二つ目は、PB製品へのシフト。
最近の売上成長停滞の一番の原因は競合の中古厨房機器販売への参入のようだが、テンポスバスターズは対抗策としてPB製品へのシフトを積極的に進めている。PB販売を本格化し始めたのはつい去年の2012年だが、2016年までには70%までPBブランドの販売比率を高めるつもりだ。PB製品は中古製品よりも10%ほど利益率が低いが、品揃えの充実を意識してPB製品を強化するようだ。これまでは、中古品販売だけでは製品ラインナップに穴ができてしまい、一人の顧客のニーズに全て応えられず販売機会の損失があったのだろう。

厨房製品を販売するだけでなく、ファイナンス事業を手がけているのもテンポスバスターズの特徴だ。拡大を目指す中小飲食店への包括的なサポートという位置づけだ。


次に、中小飲食店向けの集客支援ビジネスへの参入だ。
テンポスバスターズは、上記に上げた厨房機器購入のためのファイナンス事業にとどまらず、POSシステムの提供やASPシステムの提供など多岐にわたる中小飲食店サポートを行なっている。同社は7月25日に飲食店向け集客支援のプロフィット・ラボラトリーを買収し、顧客である飲食店の集客を支援するサービスを開始する。店舗構築から店舗運営支援、そして集客支援へと、顧客との接点の厚みを増していく同社の戦略が垣間見える。


テンポスバスターズのビジネス展開を見ていると、中小飲食店の総合支援ソリューションプロバイーダへと変貌しようという戦略が明確に見える。これを証明するように、昨年12月には飲食店向けのアルバイト・パート募集サイトを開始した。これらの打ち手は「テンポスはフードビジネスプロデューサーとして大手の荒波を受ける中小飲食店のための防波堤となり、共に成長していくことを目指す」という同社のミッションとも符合している。

テンポスバスターズはミッション、戦略、戦術が一本に繋がった、戦略的経営をしていると評価できる。

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