2013/08/03

本当にできる上司は失敗ではなく手抜きを叱責する



今日は、優れた上司はどんな人ぞ、というよくある話をしてみたい。
組織で働いている人は多くの優れた上司、ダメな上司を見てきただろう。私は幸い上司に恵まれてきていて、今の自分はかつて私が世話になった優れた上司のおかげであると素直に言える。


できた上司は部下の失敗した行動を叱らない。

部下の失敗が取り返しがつかなくなる寸前まで部下に任せ、まずい時だけ指示を出す。本当にまずい状況に至る前に手を差し伸べ、無用な叱責はしない代わりに指示を出して、その指示がなぜ重要なのか、その背景に何があるのかを説明するのが優れた上司だ。
部下は失敗という何より苦い果実を味合わされるが、そこから多くを学ぶことができる。そして問題のある状態から軌道修正するスキルと問題を起こさないための先読み思考という大きなギフトを手に入れる。


ダメな上司は、失敗から勝手に学ぶことができる優秀な部下の失敗行動を全部指摘して叱責する。これはでは部下が学ぶ機会を奪っているといって過言ではない。
優れた上司が優秀な部下を叱らないのは、失敗した行動を指摘され叱責されればその失敗行動を起こしてしまった事実だけに目が行ってしまい、どうすれば軌道修正できるか、どうすれば防げたかという考えに思考が回らなくなってしまう事を知っているからだ。優れた上司は優秀な部下の失敗行動を叱らず、助言やヒントを出して部下に考えさせ、軌道修正と同じ失敗を繰り返さないための対策を本人に取らせる。
ダメな上司は、自分に責任問題が及ぶのを恐れるのか、条件反射なのか分からないが、部下の失敗を一つ一つ挙げへつらって叱責する。中には的はずれなものも多いが、的外れっぷりを指摘しても火に油を注ぐだけだ。


優れた上司は優秀な部下を全く叱らないのかといえば、もちろんそんなことはない。優れた上司が優秀う部下を叱りつけるのは、部下がスタンダード(行動基準)を破ったときだ。
このスタンダードは、企業コンプライアンスで言う行動規範とはちょっと違う。上司がその部下に期待している行動レベルの高さ、あるいは本人が従来であれば自分に課していた仕事や行動のレベルのことだ。スタンダードを破るというのは、平たく言うと部下が上司または自分が課していた行動レベルよりも手を抜いて仕事をしたということだ。

こうした手抜き仕事をした部下は、優秀であろうがなかろうが、叱責して矯正する以外は方法がない。次に自分がスタンダードを破るような手抜き仕事をしようとした時に、ハッと怒られた記憶を思い出して踏みとどまることができるからだ。この時ばかりは叱られた記憶が最高のギフトになる。


かつての私の上司はまさにこんな人であった。この人に教わったことは多く、いつでも私が失敗経験から多くを学ぶように配慮してくれた。いつか私もこのような優れた上司になりたい。


photo credit: anicaps le forum via photopin cc

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