2013/09/25

願望を実現したいのなら意思ではなくてプロセスに頼るべき 1


仕事にしても趣味にしても、あなたにはどうしても実現したいと思う憧れの目標を持っているだろうか?
例えば年収1億円を実現するだとか、グローバルプロジェクトを率いて成功に導くとか、エベレストに登頂するといった、数年、数十年、もしくは一生をかけて達成したいと思っている願望はあるだろうか。

人生を受動的ではなく能動的に生きたいと思っている人の多くはこうした願望を持っていることだろう。
願望を実現させるためには言うまでもなく継続的な努力が必要だ。しかし、残念ながら自分も含め多くの人が願望という強いエネルギーを努力に変換させることができず、一向に夢の実現に近づかないという人が多い。何もしなくても成功に近づいている生まれつきの成功者でない限り、努力を気合や根性に任せたりせずプロセス化しなければということを私達凡庸な人間は認識しなければならない。

願望を持つだけではダメ

私は自己啓発マニアではないけれどベストセラーになっている自己啓発書は何冊も読んできた。そしてどの本にも願望を実現するためのコツは大抵同じことが書いてある。
それは、実現したい願望を文字に書き出して目に見える場所に張っておくというものだ。文字に書き出して後は机の奥深くにしまっとけというバリエーションもあるが、大差はない。

まず第一ステップとして実現したい願望を明確にせよ、というものだ。願望を言語化して自分の潜在意識に刷り込むというのは、確かに必要なステップだと思う。だが、どの自己啓発の教えも潜在意識に目標を刷り込んだ後の具体的な手続きについては教えてくれない。願望を言語化さえすれば勝手に実現化するという乱暴なセオリーまで存在する。

願望を明確化すれば勝手に実現するという教えの背後には、誰でも明確な目標さえあれば正しい努力ができるという前提に基づいているが、現実そんなことはない。多くの人が願望やコンプレックスのような強いエネルギーを内に抱えたまま、そのエネルギーの正しい使い方をわからないでいるのだ。もし誰からも教わらずにそのエネルギーを正しい努力に向けることができたのなら、その人は自己啓発セミナーで食っていけるような生まれ持っての成功者だ。

ともかく、願望というのは形のないエネルギーで、一定の方向性と形を与えてやらなければなんの効果もない、むしろネガティブな作用をしかねないエネルギーだ。だからこそこのエネルギーに方向性と形を与えるという「プロセス化」の技術を我々凡人は身につけなければならないのだ。

例えば山登り

最近このプロセスを持つことの重要性をひしひしと感じたのは、趣味の山登りをしているときだった。

つい数年前に始めた趣味だけれど、テント装備で3000m級の山を何泊かしながら縦走するなど結構ハードな登山を好んでしている。初心者ながら順調にハードなコースもこなし、キリマンジャロやマッキンリーもいつかアルパインスタイルで登頂してやろう、むしろ今すぐにでもできるんじゃないか?などと考えていた。
しかし、そんな妄想ばかりしているだけで、ろくにカーディオトレーニングもしないし高所トレーニングもしていないものだから、先日日本で2番目に高い北岳に登っただけでバテバテになってしまい、縦走の予定を切り上げてピストン下山してきた。

たかだか3000メートル程度の山で何たるざまか。自分の努力の足りなさを痛感させられた。
それもそのはずで、普段は仕事の忙しさにかまけてろくにジョギングもしていなかったので、心肺機能が明らかに低下していた。おまけに前回の登山から丸々1年が経過し、その間全く空気の薄い高所に身をおいたことがなく、身体が高所慣れしていない。お陰で10歩登ったら登ったのと同じ時間休まなければ次の一歩が出ない、そんな状態だ。


私のこのみっともない事例は、いつかすごい山に登りたいという願望のエネルギーが体力づくりや高所トレーニングという正しい努力に向かわず、あの山登ってみたい、きっと登れるはずだ!という妄想にばかり浪費させられていたことを示している。そのエネルギーを体力づくりに傾けていれば、今回だって北岳から白峰三山縦走を楽しんでいただろう。

大抵の人はある願望や願いを持って、実現するための小さな努力を試してみる。だが、3日と経たないうちに小さな努力と大きな願望のつながりが見えなくて意気消沈してしまい、3日坊主で終わってしまうのだ。そして願望のエネルギーは妄想という非生産的な活動にばかり浪費されてしまう。 


次回はプロセス化の手続きについて、私なりの方法をお伝えしたい。

次回エントリー:

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