2013/09/24

くまモンは版権フリーとプロモーション戦略でいかに1000キャラ入り乱れたご当地キャラ戦争を勝ち抜いたか 2


くまモン

前回のくまモンの続きから。

前回エントリー:
2013/9/24 くまモンは版権フリーとプロモーション戦略でいかに1000キャラ入り乱れたご当地キャラ戦争を勝ち抜いたか 1

■くまモンのプロモーション戦略

くまモンのプロモーション戦略には他のご当地ゆるキャラよりもアグレッシブな動きが見て取れる。

Wikipediaによると、もともとくまモンは全国に熊本の魅力を伝えるためのキャンペーン「くまもとサプライズ」のために生み出されたキャラクターだ。
同じようなキャラクターは各地で生み出されているが、生み出されてとりあえずポスターを作られてイベントできぐるみが出てきて終わりという使われ方が多い中で、くまモンはメディア露出に熱心だ。

まず地場の熊本では、県内各地の幼稚園や小学校を行脚して回ったり、テーマソングとダンスが作られている。さらにご当地ラーメンやナショナルブランド商品にも意匠が使われ、熊本県民の生活に浸透しているようだ。
さらに2011年開通の九州新幹線でメインターゲットとしている関西地方でも露出を高めている。例えばよしもと新喜劇とコラボしたり、阪神タイガースとコラボしたり、など。

それだけでなく、SNSへの露出も高めている。例えばくまモンはFacebookとTwitterで公式アカウントを所有している。Twitterでは30万近いフォロワーまで獲得しているのだ。

ひこにゃんを超えたくまモン

以下のGoogle Trendを見てもらうと分かりやすいが、くまモンのトレンドは2011年後半あたりでひこにゃんを逆転している。Google Trendが必ずしも実際の人気や知名度と一致するわけではないが、参考値として利用する価値はあるだろう。

Google Trend比較


ひこにゃんはゆるキャラブームの火付け役と言われるくらい歴史のあるキャラクターなので、2006年から早くもGoogle Trendに現れている。
熊本県が「くまモン」の版権使用料フリーを宣言したのが2010年後半で、2011年後半に一度スパイクし、さらに知名度を上げて2013年の初頭に最大の知名度を獲得している。
キャラクターグッズだけによってこの知名度を得られたと説明するのは無理があるが、愛されるキャラクターと版権使用料フリーの相乗効果によってたどり着いた結果だろう。


くまモンの成功を分析すると、ご当地キャラクターにも先進的なプロモーション戦略が練られていることがよく分かる。
ご当地キャラは全国で1000種類弱存在するが、人々の脳裏に残るのはほんの一部だ。せんとくんやふなっしーのようなキワモノ系でなければ、くまモンのように分かりやすいインパクトがありながら二次利用しやすいキャラクターなど、明確な色付けをしてアピールしなければ埋もれてしまう。

これは、他のいかなるジャンルの商品でも同じことが言える。
どの業界でも1000もの競合商品が存在するジャンルはまれなのだから、ご当地キャラ戦争から学べることが多くあるはずだ。


関連エントリー:

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...