2013/09/20

Amazonが日本で勝ち続けている理由


このブログを読んでいるようなビジネス好きで勉強熱心な方々は、少なからずAmazonから本やその他の家電を購入したことがあるだろう。私も月に必ず複数回利用しているヘビーユーザーだ。

Amazonは2012年に初めて日本での売上高を公開し、その売上高は約7300億円に及んでいる。一方、国内最大のECモールを運営する楽天は、流通総額が1.3兆円で営業収益が約2900億円だという。楽天自身は商品を販売しておらず、モールに出店した店舗からの手数料収入が楽天の売上=営業収益となる。Amazonの7300億円はAmazon自身の販売総額ということになるが、楽天市場と同じECモールである「マーケットプレイス」の流通額が入っていないようなので、流通総額は楽天と同程度あるのではないかと言われている。

そんな米国のみならず日本でも楽天とトップ争いをしているAmazonだが、その強みはどこにあり、どのように磨かれたのだろうか。

米国と日本で異なる強み

実は、Amazonの強みは米国と日本で異なる。

米国でジェフペゾスがドアの廃材に脚をくっつけて机をDIYしていたベンチャーの頃から、米国Amazonの強みは書籍の豊富な品ぞろえと安さにあった。受注してから本を買い付ければいいので在庫は一切必要なく、問屋から購入できる本は全てラインナップに加える事ができた。また、店舗がなくコスト感覚の厳しいベンチャー企業だったので間接費が安く、どの書店よりも高い値引き率で販売することができた。
米国Amazonは同じ方法でCDやDVD、その他の商品ジャンルも幅広い品揃えと安さで開拓していった。

一方日本ではAmazonは商習慣の違いに苦しめられた。なぜなら、日本の書籍・雑誌には再販売価格維持制度が適用され、販売者に価格決定権が存在しない。それゆえ、Amazonは強みである安価な販売ができない。だが、そこでへこたれるAmazonではなかった。
Amazonは日本国内に12の巨大な流通拠点を作り、日本中のほとんどの場所で翌日配送、一部関東圏では当日配送の高効率な流通網を構築した。しかも、ただ早いだけでなく翌日、当日に配送できるアイテムの数が桁違いだ。


米国では安さ、店に買いに行かなくてい良いという利便性などで顧客を獲得したが、日本では店に買いに行くよりも早いという別の付加価値で顧客を囲い込んだのだ。実際私もAmazonプライム会員だった頃はすぐに必要なわけでもないのに当日便をよく利用していた。
ある意味、日本国内の書籍の価格統制がAmazonをさらに強敵にしてしまったと言えなくもない。

Amazonの真の強みは品揃えや安い価格だけではなく、その地域の顧客にどのような価値を提供すべきかを正しく認識し、徹底してその価値を提供するという決断力・徹底力にあるのではないだろうか。

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