2013/09/16

ブランド効果測定プログラム「BERTS」に見るレガシーとオンラインの乖離


オンラインマーケティングの技術ほど日進月歩で進化している分野もないだろう。
デジタルインテリジェンスとオムニバス、TubeMogulの三社が共同し、ブランド広告の効果をリアルタイムに測定できる「BERTS」という仕組みを提供開始した。

参考: 


BERTSをはじめとするオンライン広告を使ったマーケティングは、これまでのクラシックなマーケティング手法とスピード感やデータの信頼性が一線を画している。

リアルタイムな効果測定

オンラインマーケティングの一番の強みは、マーケティング施策をリアルタイムに評価しながら進められることにある。

通常のブランドリフトを目的とした広告は、テレビ広告、新聞広告、雑誌広告といったマスメディアを活用したCMがメインである。その広告の効果は、一定期間繰り返し放送し終わった後にようやくアンケートなどで測定することができる。通常は何ヶ月も先のことである。誰にどれだけ広告が露出したかもわからないので、正しい効果を図るのもなかなか難しいだろう。
そもそもマスメディアは広告の露出対象をコントロールできないので、ターゲットとする属性を持つ人達への効率的な露出が困難だ。

BERTSではビデオ広告を視聴した人、していない人を特定してアンケートを行うことにより、正確にそのビデオ広告の効果を測定することができる。しかもクリエイティブの反応ファクター分析を行うことができ、視聴者に訴えかけたのがコピーなのかタレントなのか、或いは訴求ポイントなのか、効果を分析することができる。
これら詳細な分析結果にプラスしてキャンペーン期間中にリアルタイムにサーベイできるという強みをかけ合わせると、非常に短い期間でクリエイティブのABテスト実施やクリエイティブ修正による広告効果の向上を狙えるだろう。

クロスバウンダリーの強み

オンラインマーケティングの新しい仕組みが次々と生み出されていく背景には、オンラインマーケティング会社がクロスバウンダリーに対して抵抗感を持たないからではないか。
これは国というバウンダリーにしてもそうだし、同じオンラインマーケティング市場の競合他社という意味でもそうだ。

BERTSを共同提供している三社のうち、デジタルインテリジェンスとオムニバスは日本の企業だが、TubeMogulは米国企業だ。どの企業もベンチャー企業であり、それぞれの企業はオンラインマーケティングのブレイクダウンされた一機能を提供している。例えばデジタルインテリジェンスは総合デジタルマーケティングコンサル、オムニバスはアドネットワーク、TubeMogulはビデオアドベンダーというように。

それぞれの企業がある狭い領域のスペシャリストであり、クライアントへ提供する付加価値を最大化して競合を出し抜くには、別の付加価値を提供している企業とのパートナーシップが重要になる。だからこそ、別の国の企業であることや同じマーケットの競争相手でありながら、パートナーシップを組むことに抵抗感がないのではないだろうか。
そしてビジネスのエグゼキューションに関しても、オンラインマーケティングのシステムはインターネットを介して地理的に離れた場所でデリバリできるので、地理的に遠いパートナーとの協業でも問題はない。


レガシーとオンラインのスピード差は日を追うごとに開くばかりだ。どちらもクライアントにとっての価値は同じものであるはずなのに、生態系が全く分離している。
このようなレガシーとオンラインの乖離はマーケティングに限らず、様々な分野で見られる現象になることだろう。

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...