2013/09/02

プロモーションに使えるものはまだまだある


自社の商品やブランドのプロモーションはどの企業にとっても重要なマーケティング活動の一つだが、IT技術の発展やマーケティングサービスの発達によって差別化が難しくなってきている。

IT技術の発展によってPPC広告やモバイル広告が発達したおかげで、零細企業から大企業まで簡単にWebプロモーションが行えるようになった。Webプロモーションの効果とコストが下がったことは、企業にとって良いことではあるのだが、逆にどの企業も簡単にWebプロモーションを行える時代になったので、競合他社よりも抜きん出るには難易度が高まったと言える。
マーケティングサービスも同様で、最近では有象無象のマーケティングコンサルタントが存在し、広告クリエイティブを作るサービスも供給過多だ。

プロモーションが容易になってくると、どうしても業界の中でプロモーションが似通ったものになってきてしまう。
例えば、個人店〜出店規模の小さいチェーン飲食店では、店をオープンしたら食べログやHotPepperに登録し、ローカルの情報誌にお店情報を掲載してもらい、駅前でチラシを配るというのがひと通りのお決まりのプロモーションだ。
消費者からすれば、食べログに掲載された数ある飲食店の中からその店を選択する確率はどうしても低くなる。チラシを渡されても、ああ、またかと思って受け取ってすぐ捨ててしまうのが関の山だろう。

「隠れや」のメニューを使ったプロモーション

プロモーション方法が出し尽くされた感のある飲食店で、「隠れや」は料理のメニューをうまく活用した口コミ誘導プロモーションを行っている。
隠れやのメニューは分厚い雑誌のような作りをしており、その記事の中身は占いやクイズなど、お客が酒の席場で話の種にしやすい内容となっている。付き合い始めのカップルや会社の仲間など、多少話題につまづきやすいお客に会話を誘うようになっている。

この雑誌形式のメニューは持ち帰り用のものも用意しており、持ち帰ったお客がSNSでシェアしたり、口コミにすることによってプロモーション効果を生んでいる。
ある隠れやのチェーン店舗では、オープンしたばかりの店舗という理由もあるが、雑誌形式メニューを始めてから2か月で80%も売上が伸びた。

隠れやの雑誌形式メニューがこれだけのプロモーション効果を上げているのは、やはりチラシや食べログよりも印象に残りやすいためだろう。また、シェアや口コミを誘発しやすいメディアであることも理由にあげられる。
チラシの場合、まず渡されてからそのチラシが自分にとって有益かどうかという判断が下されるのに対して、雑誌型メニューの場合はまず読んで面白い(=有益)という判断をした後に持ち帰る、という逆の流れになっている。押し付けがましいプロモーションよりも、自分がコントロールを持っている方が印象よく受け取られるものだ。

さほどコストをかけずに競合他社と差別化できるプロモーション方法は出しきったと思っていても、探せばまだまだ出てくるはずだ。
お金よりも頭を使って顧客にとってメリットのあるプロモーションプランを考えよう。 

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