2013/09/14

事業アイディアの外部調達


ハッカローソンの様子
ハッカローソンの様子(from Internet Watch)

アウトソーシングやシェアードサービスのような、会社の機能の一部を外部から調達するという動きが加速している。
極端な話、最大限会社機能をアウトソーシングしていくと、企業に残るのは経営と企画機能だけだと言われることがある。この言葉にあるように、判断や考える機能はアウトソーシングが難しいとされていた領域だが、事業やサービスのアイディアを外部から調達する動きが進んでいるようだ。

例えばローソンでは、ソーシャルメディアやキャラクター「あきこちゃん」の3Dデータ、ダミーの購入データを公開し、これらの情報を使った新しいアプリのアイディアを外部から集める取り組みを行っている。日経MJ(2013/9/11 P.3)によると、ローソンは「ハッカローソン2013」というイベントを開催し、外部の人材に新しいアプリのアイディアを募って実際にアプリをハッカソン形式で開発させた。

ローソンの取り組みは、アウトソーシングの聖域だったはずの企画機能を外部から調達した例だ。そしてこのような取り組みは様々な業界で増えているのだそうだ。

なぜ外部からアイディアを調達するのか

なぜ外部からアイディアを調達するのだろうか。企業にはいくつかのモチベーションがあるはずだ。

差別化の難しさ

どの企業もどうすれば競合とは異なる付加価値を顧客へ提案できるのか、四苦八苦している。プロダクトにしろ、サービスにしろ、商品が溢れかえっている今の時代、競合にはない付加価値を提供しなければ顧客に自社を選んでもらえない。
だからこそ新規サービスや新規事業を立ち上げる組織が企業には必要なのだが、どうしても業界内部の人の発想は業界の常識に囚われてしまうことが多い。

利用者の目線を新サービスのアイディアに

利用者にとって最も便利な製品やサービスは、消費者が一番よく知っている。皮肉なことに、業界知識や経験が長い人ほど顧客の目線から遠ざかってしまうのだ。
プロダクトアウトの発想で新サービスを考える分にはこれまで通り社内の企画部門が担えばいいが、マーケットインで新サービスを立ち上げたいならアイディアの外部調達はどんどん行っていくべきだろう。

また、利用者が生み出したアイディアに対しては、会社の上層部の人間も真摯に向き合うという副次的なメリットもある。売りたい相手がこれが欲しいと言っているのだから、真剣に受け止めざるを得ない。

企画部門はコストセンター

企画部門は会社の中でも花型の部門とみなされることもあるかもしれないが、実は金食い虫のコストセンターであるというのも事実だ。会社の業績が良いときならば問題視されないが、業績が悪くなってくると途端に肩身の狭い思いをすることになる。
会社としても、必要以上にコストセンターの人員を増やすわけにはいかない。だから必要なときに外部から調達できるのであれば、企業はできるだけ外部から調達しようとするベクトルに向かうだろう。

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