2013/09/15

レンタカー返却に見る経済合理性


先日ニコニコレンタカーというレンタカー会社から車を借りた。
このレンタカー会社は独立した店舗を設けず、主にガソリンスタンドや車用品店に間借りしてレンタカーを営んでいる。もしかしたらレンタカー業をガソリンスタンドで営んでいるのもガソリンスタンドの店員かも知れない。

先日車を借りたガソリンスタンドはどうもガソリン販売をメインビジネスとはしていないようで、表示価格が近隣店舗よりリッターあたり17〜10円も高かった。代わりに整備や車検のサービスを充実させていて、たまにガソリンを入れてくれる人がいればいいやというスタンスが見受けられた。
そして、このスタンドでレンタカーを借りると、返却時の満タン給油がリッターあたり10円引きになるという。それでもリッターあたり7〜10円近隣店舗より高いのだが。

返却時にはそれなりにガソリンを消費しているので、安いところで給油して返そうとずっと考えていたのだが、最終的にはめんどくささが勝ってあえて10円も高いガソリンを給油して返却していた。
ガソリンはどこで入れても大きな品質差はないコモディティだ。基本的に競争は価格差だけだ。それでも約6%価格が高くても売れる方法があるというのは注目に値すべきことではないだろうか。

なぜリッター10円高くてもそこで入れてしまうのか

10円高くても喜んでそこでガソリンを給油する人がいるということは、ガソリンの販売には10円の価格弾力性が存在しているということだ。なぜ10円の価格差が着くのかといえば、そこには他の店舗で入れてくるという手間に値段が付いているからだ。
人は案外キャッシュアウトしない自分の労働力にも値段を付けているものだ。レンタカーの例で言えば、10円×数十リットルの価格差は、私にとってはその手間に見合わないと判断した訳だ。

この自分の労働力に対する値段は人と人の間で、あるいは同じ人でも状況によって、大きく差が出る。
例えば主婦は特売品の卵1ケースの価格差3円のためにスーパーを使い分けるとも言われている。仕事に忙しいキャリアウーマンは卵1ケース数十円の差があっても、近場であるとか一か所で全ての買い物が済むということに価値を億だろう。

日頃の買い物には価格弾力性が小さい主婦だが、一方でママ友同士の贅沢ランチには数百円どころか1000円でも許容されてしまうことだろう。卵333ケース分もの違いがあるにも関わらずだ。
同じ人であっても、価格弾力性は状況によってこれだけ大きな差が出てくるということだ。


このように、ガソリンのようなコモディティでも価格差を生み出すことができる。少し視点を変えて消費者の手間を解決することができれば、価格勝負でしかなかったコモディティ商品を収益性の高い商品に変えられる可能性を秘めているのだ。

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...