2013/09/09

LG化粧品のしたたかな日本進出


日経MJの2013年9月6日版でLG化粧品の日本進出に関する記事が掲載されていた。
LG化粧品は日本国内での知名度は低く、品質と知名度に勝る国内化粧品メーカーひしめく日本マーケットに進出するのは難しかった。しかし、日本国内からさらにアジアマーケットまで視野に入れた戦略的な動きを見せている。

あえてLGというブランドを使わない

LGは日本マーケットへ進出するにあたって、LGという知名度のあるブランド名を使わないという決定をした。既に知られているブランド名を再利用しようとするのは多くのCMOやCEOが犯す間違いだ。

ブランド名は常にあるカテゴリーの商品と結びついて消費者に覚えられているものであり、他の商品カテゴリーともマッチさせようとすると、途端に消費者の頭の中でコンフリクトを起こす。そしてブランドがもたらすイメージを弱体化させてしまうものだ。

さらにはLGというブランド名は家電という化粧品とはかけ離れたカテゴリーであるし、LGのブランドは化粧品に必要な高級品というイメージが結びつかない。むしろ安かろう悪かろうというイメージの方が強く、高級化粧品とはどうやっても相いれない。

銀座ステファニーの買収

日本国内マーケットへ進出するためにLGはLGブランドを捨て去り、銀座ステファニーの買収を足がかりとした。銀座ステファニーの買収は戦略的に妙手であった。

まず競争の激しい日本国内の化粧品マーケットではターゲットへリーチするための流通経路を獲得するのも楽ではない。そういった点では、すでにターゲットを顧客に有する企業を買収してその販路に自社製品を乗せる方が浸透は早い。

また、銀座ステファニーは韓国では発達していない通販という流通経路も持っていた。同社の買収は、通販という流通経路を韓国国内で開発するためのナレッジ獲得の意味もあったのだという。

こうした戦略的な日本マーケットへの進出も、さらにその先にある他のアジア圏進出へのステップにすぎない。消費者の目の厳しい日本で売れたという実績を元に、アジア圏へ販路を拡大するのがLG化粧品の真の目的なのだ。

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...