2013/10/01

デジカメ業界の行方とソニーの挑戦


ソニーQX100

あなたは写真を取るのが好きだろうか。もし好きだとしたら、もしかしたらスマホで写真にハマった口ではないだろうか?
すでに周知の事実ではあるが、デジカメ業界の地図が大きく変わろうとしている。しかもかなりドラスティックに。

スマホの影響

今デジカメ業界の地図が大きく変わりつつあるのだが、その要因の大きな割合をスマホのカメラ(正確には携帯カメラ)が占めているだろう。

iPhoneに代表されるスマホカメラは、スマホが一世代バージョンアップするごとに画素数が増え、発色が良くなり、コンデジとの差が無くなっていった。コンデジとスマホまたは携帯を持つくらいなら、もちろんスマホひとつで済むほうが手軽だし、すぐに編集したりシェアできたりするスマホの方が多くの人にとってカメラとしての魅力があるはずだ。

こうしてスマホとコンデジは思いっきり競合し、そして利用者がものすごい勢いで増えているスマホにコンデジは破れてきた。

一眼レフデジカメへの移行

コンデジ市場からスマホに追い出されたデジカメ業界の生き残る方法は、高級路線が妥当な選択肢であった。

小型化、薄型化を目指すスマホはさすがに一眼レフに匹敵するような画質を求めるには物足りず、写真を趣味とする玄人の明確なニーズが一眼レフには存在していた。そして、コンデジやスマホカメラから写真撮影が趣味になった人達は、上位市場である一眼レフカメラに行き着いたのだ。

休みの日に街中や家族が集まるレジャー施設に行ってみれば、10年前には考えられなかったほど本気のカメラを持った若者や親たちの姿がそこにある。一眼レフデジカメのマーケットが広がったことにより、初心者に毛が生えた程度の人にも行き渡るように一眼レフデジカメの歩み寄りがあったことが伺える。

一眼デジカメの登場

最後にマーケットに飛び込んで来たのは、一眼レフのレフ板を取り去ってさらにコンパクト化した一眼デジカメだ。

一眼デジカメは一眼レフデジカメの本当にハイエンドな商品には叶わないようだが、初級〜中級者を納得させるには十分なスペックを持っている。そして同時に携帯性やデザイン性を失わず、価格的にも手が届きやすいということで、デジカメ業界の起死回生となる宿命を帯びた商品なのだ。

一眼デジカメはコンデジがスマホより本格的な写真が取りたいけれど、見た目や携帯性のスマートさを失いたくないというミドルマーケットを上手く開拓しているようだ。しかし、それでもデジカメメーカーが失ったコンデジのマス市場は補えていないだろう。

今後デジカメはどこに行くのか

今後のデジカメ業界は、引き続きローエンドはスマホカメラ、ミドルは一眼デジカメ、ハイエンドは一眼レフデジカメという状態が続くだろう。だが、その世界に新たな一石を投じようとしているのがSONYの意欲作、サイバーショットQX100だ。

この商品はイノベーティブであった頃のSONYを彷彿とさせるような商品だ。本体は一眼デジカメのレンズ部分だけのような見た目をしており、SONYのXperiaへアタッチすることで初めてカメラとして機能する。つまり、デジカメでありながらスマホがなければカメラとしての機能を果たせない。だが、スマホと組み合わせることで高級一眼デジカメ並みの高画質を実現できるという。

普段持ち歩いているスマホにレンズ相当のコンパクトな本体を持ち歩くだけで一眼デジカメ並みの写真を撮れるというのは面白いコンセプトだ。だがスマホがXperiaでなければならないという制約は普及を阻害するのに十分な理由だ。

SONYは是非この新しいコンセプトの商品をもっとビジネス的に成功させる方法を考えて、次の時代のデジカメマーケットを作り出して欲しいものだ。

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