2013/10/26

孤高の志士 高杉晋作の一生

高杉晋作

吉田松陰と高杉晋作を主人公とした司馬遼太郎の「世に棲む日日」を読んだ。
歴史に興味が無い人でも、高杉晋作という名前は聞いたことがあるだろう。
高杉晋作はアメリカに開国を迫られ、主体性を持たずにずるずると異国の言いなりになっている幕府を倒幕しようとした幕末の志士の一人である。高杉晋作は日本の歴史の中でも類を見ない革命児だ。


幕末の志士と言えば、一番有名なのは最近大河ドラマになった坂本龍馬だろう。坂本龍馬は他の志士がほとんど持つことが出来なかった、開国して国力を高め日本を独立させるという戦略を抱くに至った大戦略家だ。
高杉晋作も一度は異国の海軍を追い払ったものの、開国して国力を高めて幕府を倒そうと考えるに至った志士の一人だ。だが、彼の場合は坂本龍馬と違い自分が生まれ育った長州という国に強い愛着や誇りを持っており、長州という国を日本からそして世界から独立させようと試みたのだ。ある意味途方も無い大志ではないだろうか。

そして長州という国に強いプライドを持っていたので、決して他国人(他藩の人)と交わろうとせず、長州から日本を変えようとしていた。この点、坂本龍馬と比較すると視野が狭かったと言わざるを得ないかも知れないが、それでも坂本龍馬や勝海舟と同じレベルの戦略性を持っていた人物だ。


高杉晋作は根っからの革命児であり、攘夷・統幕を成し遂げるには武力しか無いと考えていた。しかし、高杉は時機を見るのに繊細で必ず時運が自分に向いているか、流れを変えられるときにだけ挙兵したという根っからの戦略家だ。
そしてその方法論は常に奇策・奇襲で、同士の伊藤博文をもって「動けば雷電の如く発すれば風の如し」と言わしめた。

高杉晋作は常人の理解を超えたと孤独の革命児にも思えるが、それでも一人の力のみでこれを成し遂げた訳ではない。白石正一郎という支援者のおかげで騎兵隊を構成し、成し遂げた偉業が幕府勢15万人の長州遠征への勝利だ。決して一人だけの力で成し遂げたものではなかった。伊藤博文の助けもあった。

こういう歴史書や歴史を原作とした読み物は、現代ビジネスマンにも学ぶことが多い。秋の夜長にこんな本を読んで勉強してみてはいかがだろうか。


0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...