2013/11/11

レンタルビデオの中小事業者はイノベーションに駆逐された 2/2

前回エントリーに引き続き、レンタルビデオの中小事業者がどのように駆逐されていったかを考える。今回はクライマックスである、オンライン販売やオンラインレンタルの影響だ。

第三の波、オンラインレンタル、オンライン販売

最終的に中小レンタルビデオ店を破壊したのは、楽曲や映画のダウンロード販売やオンラインレンタルサービスだ。

ダウンロード販売は今やiTunesやAmazonなど、大手プレイヤーのおかげで一般化してきている。まだまだダウンロード販売と言えば楽曲購入のイメージが強いが映画も販売されている。ダウンロード販売の映画はやはり画質の点でDVDレンタルなどに比べれば劣るが、それでも手軽に楽しみたいというニーズは十分に満たすことができるだろう。また、huluのような動画サイトで月額課金性で映画が見放題という有料動画サイトも存在感を増している。huluはある意味全てがオンラインで完結するオンラインレンタルモデルと言えるだろう。
これらに共通するのは、レンタルビデオ屋に行くという煩わしさがないのが圧倒的に大きなメリットだ。

店舗に出向かなくて良いという意味では、CDやDVDのメディアをオンラインでレンタルする「宅配レンタル」という業態も大きなトレンドだ。実店鋪を持つレンタルビデオ事業者でもあるTSUTAYAとGeoも、それぞれ宅配レンタル業態に参入している。また、実店鋪を持たずにこの宅配レンタルのみを取り扱っているDMM.comのような事業者もいる。
さすがにレンタルビデオ業界のメガチェーンである2社は宅配レンタル業態に参入することで何とかプレゼンスを保っているが、中小の事業者はインフラを構築する事ができずバタバタ潰れていっているというのがこの業界の現状だ。


オンライン事業者やメガチェーンが繰り広げる低価格競争と店舗に行く必要が無いという二つの付加価値に阻まれ、中小のレンタル事業者はなすすべがない。恐らく独立した中小レンタル事業者は息絶え、メガチェーンのFCになって生き延びるが廃業を余儀なくされることになるだろう。ネットリテラシーが高くないユーザー向けに細々と続く店舗もいくつかあるかもしれない。

残酷な話だが、新しいイノベーションにより過去の事業者より優れた付加価値をさらに安く提供する新しいビジネスモデルが現れた場合、リプレースされてしまうのは不可避だ。このトレンドに対向するために、メガチェーンは自社のリソースを使って新たなビジネスモデルを取り込むことができるが、中小の事業者はその選択肢も持たない事がある。だがそれでもニッチ顧客向けにマーケットを絞って絶対にリプレースされないニッチマーケットを作り出すこともできたかもしれない。だが、中小レンタル事業者のそのような努力はあまりお目にかかったことがない。

レンタルビデオ業界に起きたことは決して珍しいことでも何でもない。いつでもどの業界にでも起き得ることだ。これをケーススタディとして、イノベーションによる新しいトレンドに常に目を光らせておかなければならない。

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