2013/11/02

正社員もパートも勤務時間も自由の理想の職場「エス・アイ」

理想の人事制度とはどのようなものだろう?と聞けば、人によって答えは大きく異ることだろう。昇進を第一に考える人は、公平な評価の仕組みと答えるだろうし、仕事とパーソナルライフを両立させたい人は、ワークライフバランスの均衡がとれた職場と言うだろう。
個人レベルではいろいろな意見があるだろう。だが一歩引いた視点で個人と企業を含めた社会全体にとって一番良い人事システムは何か?と問われれば、昇進が大切な人もワークライフバランスが大切な人も公平に働くことができてパフォーマンスに応じた給与が払われる制度という意見が多いのではないだろうか。


兵庫県にエス・アイという企業がある。データエントリーの受託を主とした企業なのだが、その非常に進んだ人事制度のために様々なメディアに引っ張りだこになっている。

完全自由勤務、完全時給制

労働時間は1日7.75時間以内、1ヶ月168時間以内という目標のもと、午前8時から午後6時の間であれば何時に出勤・退勤しても構わない完全自由出勤制度を実現している。来月に長期休暇を取りたいと思えば、今月沢山働くなどの融通をきかせることもできる。
この自由度を実現しているのが、完全時給制の給与制度だ。社員が出勤してPCにパスワードを打ち込むと業務時間が開始になり、1分単位で出勤時間が計算される。月末にはその月の総勤務時間を計算し、15分以下の時間は切り捨てられて給与が計算される。完全時給制なので、働く時間が少なければ給与もそれに応じて減るし、頑張って働けば増えることになる。だから、自己裁量において沢山稼ぎたい人は長時間働けるし(ただし残業はNG)、子育てや介護をしている人は、家庭と両立しながら仕事ができる。

このような仕組みでは、受託した仕事をちゃんと納期までに納品できるのか?と疑問に思うかもしれない。だが、エス・アイでは先進的なポイント評価制度の仕組みを用いてこの問題に取り組んでいる。
エス・アイでは、連続出勤時間の長さに応じてポイントが付与されたり、繁忙期や人のいない早朝出勤などに対してポイントが加算されるという仕組みを取り、重み付けをしてインセンティブを与えている。また、チームリーダーからの定性的評価も数値化されて評価される。これらのポイントを加味して半年ごとの時給変更に繁栄している。

アットホームな人事制度に見えつつ、数値ありきの先進的な評価制度だ。

正社員と他の雇用形態の垣根がない

そして一番私が素晴らしいと思うのが、パート社員正社員という垣根を一切無くし、完全正社員採用しているという点だ。私の経験上、どう考えても他のパート社員より業務効率的にもポテンシャル的にもパフォーマンスが低い正社員がいたり、ぜひとも正社員になって働いて欲しいアルバイト・パート社員や派遣社員に沢山出会ってきた。けれど正社員と他の雇用形態の人には評価制度や給与制度に驚くほどの違いがあり、正社員以外の雇用形態から正社員になるためのハードルの高さに疑問を感じていた。

しかし、エス・アイの自由出勤、完全時給制の仕組みをもってすれば、社員だろうがパートだろうが公平に評価し給与に反映することができ、従って社員とパートの垣根が不要になったため、全員が正社員採用となった。私にとっては未来を感じさせられる雇用の仕組みだと思う。


エス・アイの人事制度は諸手を上げて賛成するくらい素晴らしい制度だ。だが、データエントリーというパフォーマンス評価がしやすくて時間制の給与が公平な業種だからこの人事制度が可能になっているという側面もある。これをホワイトカラー色の強い業種で実現しようとしても、時給制度が合わなかったり数値評価が難しいという問題点が続出することだろう。
それでも人材業界に関わる人間として、こうした公平で企業と社会と人にwin-winな人事制度を実現したい。

参考:

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