2013/11/13

ボジョレーヌーボーと日本人のマインド

ボジョレーヌーボー

ボジョレーヌーボーが解禁される毎年11月の第3木曜日、世界的に見ても日本のマスコミは異常なほどボジョレーヌーボー解禁のニュースを全面に押し出す。ご存知の人も多いだろうが、世界広しといえどボジョレーヌーボーをこれだけ喜んで飲むのは日本くらいのものなのだ。
そして、ここに日本人のイベント好き、お祭り好きというマインドセットと、いかにマスメディアに影響され易い国民性かが伺える。


ボジョレーヌーボーとはその年にとれた葡萄で作った新酒で、その年号のワインの美味しさを占うワインだ。ボジョレーはフランスの中でもワイン葡萄で有名な地域で、美味しいワインを世界へ輩出している。
その年の初ワインを楽しめるなんて初鰹のようで贅沢だ、なんて思うかもしれないが、実際のところ出来たてのワインは未完成品で一般的に美味しいと言われるような飲み物ではない。無論、お酒は嗜好品なので好き勝手な方法で飲めばいいのだが、ワイン通からするとボジョレーヌーボーは初ワインを飲むというイベントにすぎず、美味しい美味しいと喜んで飲むものではない。なぜならワインは数年間樽で熟成させて初めて完成するからだ。

そんな事実をよそに、日本はボジョレーヌーボーの約半分を消費するという、ワイン消費量から考えたら異常なボジョレーヌーボー好きなのだ。これは何故だろうか?

第一に、マスメディアの報道に弱いという日本人の国民性が浮かび上がる。
11月のこの時期になるとニュースやワイドショーで今年のボジョレーヌーボーの出来は良いとか悪いとかという報道が多くなる。CMやバラエティ番組でも見かけるかもしれない。これらは電通や博報堂のマーケティングの影響による露出に過ぎないのだが、あたかも流行っているという事実のように受け取る国民が多いのだ。

そして、日本人のお祭り好きというメンタリティもあるだろう。
日本人にはなんとなくみんなが盛り上がっているところに参加したい、流行りモノから遅れたくないというモチベーションが働くようだ。日本のあちらこちらに祭りがあり、多くの日本人が祭りを楽しんでいることからも分かりやすい現象だろう。


外国人の視点で見てみると、さほどワイン消費量が多くない日本人のボジョレーヌーボーに対する熱狂は不可思議なものとして映るに違いない。だが、少し見方を変えると、日本人の国民性というのはこうした事例から学ぶことができる。逆に言うと、ある国をマーケットとして開拓しようとしている企業は、こうした特徴的な事象を研究すると、その国の国民性が分かってくるということではないだろうか。


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