2013/11/16

転職には垂直ステップアップだけじゃなくて水平ステップアップもある

散々メディアでも言われていることだが、今は転職も珍しくない時代になった。特に若い世代や外資系、ベンチャーなどに勤務するビジネスパーソン達は、常に転職を一つのオプションとして身近に考えている。

転職へのハードルが下がっていろんな仕事にチャレンジできる機会が広がったにも関わらず、私にはどうにも腑に落ちないことがある。それは、多くの人が現職と同じ業界を選択しようとすることだ。
例えば新卒で中規模IT企業に入りSEをしていた人が、大規模IT企業に転職してやはりSEをしているようなケースだ。一般的に言って、これはこれで順当なステップアップだしスペシャルティを極めるという意味では順調にキャリアを積み上げている。転職市場でも高く評価されることだろう。もし、そのステップアップが本心から出たものならば、だ。


私が疑問に思うのは、私の知る限り前述のような『真っ当な』転職をした人は、異業界に挑戦するということをハナから無理だと思って選択肢から除外しているのだ。例えば、IT畑の人間だったらシステムに対する知識とプロジェクトマネジメントのスキルという無形の資産を持っているとしよう。それをIT化の進んでいないゴルフ場経営に活かしてみたり、プロジェクトマネジメントスキルを医療機関に活かしてみたら面白い貢献ができるのではないだろうか。そういう考えの異業種への転職がもっとあっても良い。

移った先の会社でも他の社員にはできない新しい自分にしかできない貢献ができる。それが新しいビジネスや業界のベストプラクティスを生み出すかもしれない。同じ業界の同じ職種に転職してワンオブゼムになるより社内で目立つ存在になり、プロモーションや成長の機会に恵まれることも多いはずだ。先進的なIT企業のAppleが有名ブランドのバーバリーが引き抜いたことを見ても、いまや業界の中だけで人が行き来する時代ではない。


自分の選択が正しいなんて言いたいわけでも自己弁護したいわけでもないが、私は全く違う業界に転職をした。IT企業から人材系の企業に転職をしたのだ。職種はどちらの企業にいた時も新規ビジネス企画・開発ということで変わっていないのだが、業界が変わればやはり今までとは違う商習慣や業界の雰囲気を目の当たりにする。まだまだ活躍できているとは言いがたいのだが、それでも異業界から来たことによる視点の違いや、スキルセットの違いが周りに新鮮な驚きをもって迎えられ、ありがたいことに重宝がってもらえている。

手前味噌な話だが、同じスキルレベルの人がいたとして、同じ業界の同じ職種に転職するよりも、別の業界に転身したほうが自分にとっても周りにとっても刺激的で、それは即ち高いバリューを発揮できるということではないだろうか。ちょっと視点を変えて転職するだけでオンリーワンになれるのだ。とは言ってもT企業出身の人が異業界のIT部門に転職してもそれはちょっと違う。



私は転職には大賛成だし、今後もっと増えてくるだろう。すると、異業界の人を迎え入れて自社に刺激を与えようという気骨のある企業もきっと増えてくるはずだ。転職する側も、ちょっと人と違うことをして自分の価値を高めることを考えるべき時代だ。
 
 

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