2013/11/30

快活CLUBが切り開いた漫画喫茶の女性客

快活CLUB

既に成熟していると考えていたマーケットで、新しい試みが突如成熟していたマーケットに新しい空白地帯を生み出すよなケースを見ると、驚いて感心せざるをえない。まるでマインスイーパーでいきなり10個くらいのブロックが開くようだ。漫画喫茶に今そんな変化が現れている。


AOKIホールディングス傘下の漫画喫茶「快活CLUB」では、女性客の取り込み強化を始めた。セキュリティカードがないと入出できない女性客専用スペースを設け、利用したい女性は受付でセキュリティカードを受け取る。漫画喫茶を利用したいと思っても、男性比率が高くブースが個別に分かれているため利用しづらかった女性客に配慮した形だ。

女性専用個室の利用は食事に行く前に身だしなみを整えるなどこれまでにない利用のされ方をしており、比較的稼働率の低い夕方の利用が多いのが特徴だ。女性専用のフードメニューも用意している。テストマーケティングを行った店舗では、女性客比率が15%から30%に倍増した。女性専用個室の稼働率も採算ラインの20%をはるかに超える40%となっている。この結果を受けて快活CLUBは今後4年で女性専用スペースを要する店舗を150店舗に増やしていく。(参考: 日経MJ 2013/11/29 P.9)


漫画喫茶といえば自分も何度か飲み過ぎで終電を逃した際に利用したことがあるが、一種独特の空気感のある空間で確かに女性が利用するのは抵抗感があるだろう。だからこそ、これまで漫画喫茶の主要顧客は男性であった。

恐らく漫画喫茶業界の常識では、女性客はせいぜい現状の15%程度で、これ以上増やすのは無理だというのが共通認識だったはずだ。だが、不可能だと思っていた客層に対し、あえて果敢に挑んでみることで道が開けたのだ。この例のように、既にこれ以上は成長の余地がないと思うような業界でも、あえて困難だとされるターゲットに挑むことで道が開けることがあるのだ。

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