2013/11/28

Easy Pairingsの最大の困難は求職者の集客


採用という概念は、恐らく企業がこの世に生まれた時から存在している組織における課題だろう。企業のあるところに採用あり。それゆえ人材業界は大きなマーケットであり、日本でも9兆円とされている。

人材業界は古い業界ながら、新しいスタートアップ企業が果敢に新しい採用の方法を世の中に問うている。その一つが、米国のスタートアップ、Easy Pairingsだ。

Easy Paringsのビジネスモデル

Easy Pairingsはその名が示す通り、企業が採用したい人材要件にあった候補者を企業へ送客するサービスだ。このサービスはレストラン業界にターゲットを絞ったサービスで、この業界で働く人たちがまずEasy Pairingsに登録する。自分のこれまでの経歴や、希望するポジション(コック、フロア、ソムリエ、など)を入力して自分のレジュメを作成する。

次に、従業員が不足しているレストランがEasy Pairingsに欲しいスキルを持った人材を要求する。通常は求人メディアに募集広告を載せて応募を待つが、Easy Pairingに求人のリクエストを送ると、要件にマッチする候補者を決定していきなり面接の調整に入る。
時間のないレストランのオーナーにとっては、応募が来て履歴書を見て選考して、という作業が省けるメリットがある。また、オーナーが求人リクエストを出すとすぐに手元にある求職者のデータベースから適切な人材を見つけて面接に進めるEasy Pairingsと、リクエストを受けてから求人原稿を出して応募者を待つ求人メディアを比べれば、ほとんどの場合採用までのの時間が短くてすむ。実際に平均で18日から3日まで採用期間を縮める事ができるのだという。

業界にとどまり続ける人材?

採用するレストラン側からすると大きなメリットのある仕組みだが、本当に都合よく候補者が見つかるものだろうか?

まずこのビジネスモデルでは、今レストラン業界で働いている人がこれからもレストラン業界で働き続けたいと思っていることが前提になる。だが、その業界にとどまりたいと考えるのは、専門性が高くそれに応じて報酬も高い領域で働いている人達が大半なのではないだろうか。例えばプログラマーや証券会社のアナリストのような人達だ。こうした専門性も報酬も高い業種で働く人材は、次も同じ業種で転職する可能性が高いだろう。だが、レストラン業界のように、一流レストランのコックやソムリエ以外は一般的に専門性も報酬も高くない業種では、望んで飲食業界にとどまりたいと考える人はあまり多くないのではないだろうか。

もしそうだとすると、わざわざEasy Pairingに登録したいという求職者が集まらない、だから利用するレストランオーナーも増えない、というネガティブなスパイラルに入りかねない。


Easy Pairingsは最終的に様々な業界の特化型マッチングサービスへスケールすることが狙いだろう。だが、求職者の集客という最大の課題を克服しないと難しいだろう。
 
 

0 件のコメント :

コメントを投稿

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...