2013/11/16

Yahooがキュリア転職で転職求人サイトを破壊する目的は? 2/2

前回のエントリーではキュリア転職がどのような影響を転職求人サイト業界に与えるかについて考えてみた。
今回はYahooの狙いについて考えてみたい。

前回エントリー:

Yahooの狙いは?

Yahooによるこの破壊的な無料化戦略。果たしでどのような目的や狙いがあるのだろうか?

第一に、ヤフオクとYahooショッピングが無料化された時の憶測と同じく、無料化しているうちに出来るだけ多くの企業を取り込んですっかりYahooプラットフォーム上でビジネスの礎を築かせた上で、ある日突然有料化するという狙いだ。確かにこれはうまいやり方ではある。有料化されたとしても、他のプラットフォームで一からやり直すくらいだったら、課金してでも続けようという企業も少なくないだろう。

短期的に見ればこの戦略は悪くないかもしれない。だが、一方でYahooという名前に泥を塗るようなブランド毀損になるだろう。Yahooが何か自分たち(顧客企業)にメリットのある提案やキャンペーンを行ったとしても最終的に自分たちからお金を巻き上げるに違いない、というイメージを持たれてしまうだろう。これは長期的に見たらYahooにとって大きな問題になるだろう。B2Bビジネスにおいて、一度失った信頼を取り戻すのは簡単なことではない。


次に考えられるのは、フリーミアムモデル戦略だということだ。
一旦無料でプラットフォームを開始し、多くの顧客を集める。基本的なサービスは無料で提供されるが、例えば一度に3件以上の求人広告を載せるなら有料になります、というのがフリーミアムモデルの要諦だ。これはWebサービスの限界コストが非常に低いことに起因して作られたビジネスモデルだが、キュリア転職もこのモデルを活用しようとしている可能性はある。だが、現時点で有料サービスを業界最安値レベルで提供してしまっていることを考えると、フリーミアムでどれだけ収益が得られるのか考えものだ。


もう一つ考えられる可能性として、広告モデルへビジネスモデルを展開する可能性だ。無料でプラットフォームを開放することによってまずは利用者の訪問数を集め、そこにバナー広告などを掲載して広告費でビジネスを立ち行かせるというモデルだ。この可能性を考えつつも、実際はとても難しいと言わざるを得ない。Yahooには優秀なエンジニアが沢山在籍し、立派なオフィスがあり、つまり、経費が大きいのだ。広告モデルで成り立つのは少人数でやっているスタートアップ企業だ。なので広告モデルの可能性は低いだろう。



結論としては、正直現時点ではYahooの狙いが分からないというのが本音だ。

ヤフオクやYahooショッピングはYahooの売上の屋台骨だったはずなので後に有料化し、キュリア転職はポートフォリオ的には売上比重が高くないので話題性のために無料化したという選択肢も考えられる。とは言うものの、無料状態が続けば転職求人マーケットには大きな値下げ圧力がかかるので、放置しておけない事態である。それに、Yahooという超大型ポータルサイトのトラフィックを持っているので、Web求人サイトにとっては大きな脅威である。業界の人にとっては予断を許さない状況だ。
 
関連エントリー:
2013/11/15 Yahooがキュリア転職で転職求人サイトを破壊する目的は? 1/2
2013/11/23 キュリア転職は実際そんなに脅威じゃない

 
 

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