2013/12/28

ビジネスプロデューサーに求められる拡散思考と収束思考 1/2

拡散と収束の思考

職場の仲間や友人と事業構想の話をしていて、たまに全く話が噛み合わないという事態が発生することがある。お互い全く違う観点で話をしていて、どこまでも話が平行線になってしまって生産的な議論にもならず、フラストレーションのたまる会話になることがよくあるのだ。

なぜこのようなすれ違いが発生するのかというと、多くの場合片や「拡散型」の話を、片や「収束型」の話をしていて議論が噛み合わなくなっているということが多い。事業企画開発を生業とする人間にとっては、この拡散型と収束型の思考の使い分けができることは必要不可欠だ。二つの方向性の異なる思考を使い分けることができて、初めて斬新でありながら地に足の着いた事業企画ができる。だが、前述のように議論をしている二人が、自分と相手がどちら側の思考をしているかに気付かず不毛な議論をしているのが現実なのだ。

■思考の拡散と収束は呼吸と同じ

まず大前提として認識すべきことは、拡散的思考と収束的思考は同時にはできないということだ。息を吸うことと吐くことが同時にできないのと一緒で、どちらも同時にしようとすれば呼吸ができなくなってしまう。だから、拡散的思考と収束的思考は明確に分けて順番に行うことが不可欠だ。

そして、ほとんどの全ての企画という作業に共通するが、事業企画をする場合は思考を拡散してアイディアを出し、その後収束的思考で事業アイディアを収束させていく。これが鉄則だ。十分にアイディアを拡散させずに収束を行おうとすれば、現実的だが大して儲かりもしない、社会的インパクトも持たないショボイボツ企画にしかならない。

事業を想像するなら、まずは思考を拡散してそれから収束する。これを忘れてはならない。

■アイディアを拡散させる思考

次にアイディアを拡散させる思考について考えてみたい。事業企画における拡散思考とは、過去のビジネス経験から見聞きしたこと、ケーススタディで学んだ他業界含むベストプラクティス、自社の事業の顧客の声など、様々な情報の断片をつなぎあわせて新しいコネクションを作り出すことだ。

アイディアは決して全く新しいものをゼロから創造することではなく、既存のものの新しい組み合わせ方だ、ということは誰でも一度は聞いたことがあるんじゃないだろうか。全くのゼロから何かを生み出せるのは本当の天才なので、それは天才に任せておけばいい。過去のビジネスモデルや他業界のビジネスモデルの要素を切り取ったり、減らしたり、つなぎあわせたり、スライドさせたりしながら新しいアイディアを作り出していく。そのプロセスは生み出すと言うよりは作り出すといったほうが近いのかもしれない。

アイディア拡散思考法の一つにフィリップ・コトラーの水平思考法という体系化されて使いやすい思考方法があるので、参考にしていただきたい。

 

  

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