2014/01/07

グロースハックまとめ 1/2


月刊事業構想の1月号グロースハッカーが特集されている。自分の中でも何となくの理解でしかなかったグロースハックについて鱗が落ちた思いがするので、まとめてみよう。

マーケティングから分離した概念

グロースハッカーが担当する領域は、本来マーケティング部門が担当する領域であった。
グロースハックは短期的に売上に直結する施策を、仮説を立てて実行して結果をモニターして仮説を修正してさらに実行する、というPDCAサイクルを高速で回して目標である売上に最速で到達するためのアクティビティだ。ある意味ダイレクト・マーケティングに非常に近い概念と言えるかもしれない。

マーケティングは本来こうしたアクティビティも含んでいたはずだが、昨今では商品をいかに魅力的に見せるかという課題解決のための広告やプロモーション、そして資金調達や採用のための企業自体のブランディングに比重が置かれてきている。いわば大企業が長期的に成長するための半年〜数年単位の長いスパンの施策であり、大きな投資を伴うものであり、そして1つひとつのアクティビティの効果が見えづらい。

これに相対する概念として、グロースハックは長くて数ヶ月、短ければ数時間単位の非常に短いスパンの施策であり、投資は最低限で抑え、KPIで1つひとつのアクティビティの効果を確実にモニターしていく活動だ。そして、企業のブランディングというフワッとした目的ではなく、売上を上げることを至上命題とした明確な目的と目標数値を持つサイエンスなのだ。

製品開発に深く根ざした活動

グロースハックのもう一つの特徴は、その活動が商品の開発に深く関わるアクティビティであるということだ。

広義の意味でのマーケティングには本来製品開発も含まれていただろうが、最近ではプロダクトディベロップメントやR&Dは専門の部署が置かれ、マーケティングとは独立した組織であることが多い。マーケティング活動は商品そのものに働きかけるものではなく、商品の背景やコンテキストに働きかけることで見込顧客の意欲を引き出す活動になったと言えるだろう。これに対し、グロースハックは直接的に商品に働きかけ、KPIをより高いレベルで実現する活動である。

例えばあるアプリをマーケティングする活動とグロースハックする活動を対比させてみよう。マーケティング的な活動でアプリをプロモートするなら、まずは大きなメディアに広告を掲載したり、キャラクターとコラボレーションする、といった方法が主な打ち手になるだろう。商品そのものではなくて、その商品の見せ方を変えることで購買意欲を引き出すのだ。

これに対し、グロースハッカーならばアプリ内のユーザー登録ボタンを真ん中に配置してみたり、右側に配置してデータを取り、より効果が高いUIをあぶり出していく。さらにバイラル効果を出すためにSNSと連携して自動的に登録するといったアクティビティも含まれる。マーケティング活動と比較すると、ユーザーの獲得という売上の間接目標を明確に狙った小さい改善の積み上げの活動だ。


次回のエントリーへつづく。


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