2014/01/11

長く生き残る超ブランド企業と一夜にして世界を変えるホリゾンタル(水平)分業の覇者

Appleとスタバ

ここ数年絶好調だったサムスンに異変が見え始めたというニュースが流れている。サムスンの営業利益がここ2年で初めて減益し、前四半期比8%減少の78億ドル(約7800億円)であった。それでも十分驚異的な数字ではあるのだが。この驚異的な利益率の67%を担っていたのがスマートフォン事業に陰りが見え始めている。その原因は高級ブランドとしてはAppleに及ばず、低価格路線では中国メーカーが猛烈な勢いで追いかけてきているからだ。

Appleやスターバックスは、圧倒的なブランドという強みを持つ企業だ。性能や味ではナンバーワンではないし、完璧な商品というわけでもない。それでも「もう、それでいい。文句は言いません。あなたの商品が欲しいんです」と消費者に言わせる強さを持っている。こうした企業は米国でもフランスでもタイでも、全世界で同じ価格で販売することができる。購買力平価で考えればとんでもない値段になるのだが、ブランド力があるから途上国でも買ってくれる人はいる。

圧倒的ブランドの獲得に成功した企業は、世界中のどこに行っても殿様商売ができる特権を得ることができるのだ。


ホリゾンタル(水平分業)なビジネスモデルで一分野に圧倒的強みを持つ事業も強い。例えば「衣類を販売する」というビジネスは、商品を選定し、商品を仕入れ、店を作り、陳列し、消費者を集客し、購入してもらう。考え方次第でもっといくらでも細かいステップに分けることができるが、これらのうち一つのストップだけ切り出してそこに特化することがホリゾンタルなビジネスだ。分かりやすい例をあげると、購入時の決済方法を提供するコイニーやSquareのような企業の存在だ。彼らは決済という単一機能だけを提供しているが、そこに特化することで圧倒的な利便性やコストの安さをアピールすることができる。

ホリゾンタルなビジネスは単一機能を提供するビジネスモデルゆえ、スタートアップが短い期間で一気に成長できる可能性を秘めている。一時期ものすごい勢いで成長したグルーポンもまさにそんな企業の一つだ。だが単一機能一辺倒のビジネスモデルは、同時にその一本足を狙われると一気に崩壊するという大きなリスクをはらんでいる。コイニーやSquareは勢い良くレガシーのクレジットカード決済サービスを塗り替えて行っているが、さらに画期的な決済方法が現れれば次に一挙に塗り替えられるのは彼らの方だ。
 
  

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