2014/01/17

モバイルネイティブが殺すワールドワイドウェブ

モバイルネイティブ世代が、http://www.〜に慣れ親しんだ我々インターネット世代を駆逐する。そんなコラムを書いたwired.jpの記事が面白い。


この記事によると、生まれて初めて接するデバイスがスマートフォンやタブレットという世代が増えると、今の20代以降が慣れ親しんできたブラウザとwww (ワールドワイドウェブ)の文化が死ぬと述べている。なぜなら、スマートフォンでは用途ごとにアプリが作られ、その用途に特化したUXが実装される。するとユーザーはブラウザという枠からHTMLで記述されたWebサイトを閲覧するという経験をほとんどしなくなるだろう。

特定用途のために作られたアプリはブラウザよりもUXに優れているのは間違いない。どんな目的にでも使えるブラウザは汎用性が高いが、器用貧乏とも言える。一時期HTML5によるアプリ作りがもてはやされたが、ユーザー体験の低さから、Facebookがそうしたようにネイティブアプリに回帰してきている。今後もモバイルネイティブ世代はブラウザからどんどん離れていくだろう。また、PCに触れる経験も少なく、モバイルで完結という世界観は今後も進むだろう。

それを証明するかのように今年のPC出荷台数は対前年比10%マイナスだ。全世界的に景気の回復が見られたというにもかかわらずだ。一方で先進国でも途上国でも、生まれて初めてのウェブ体験がモバイルという人が今後増え続けることが確実だ。


インターネットにブラウザからアクセスする世代と、モバイルあぷりからアクセスする世代では、そのインターネットに対する世界観の違いは大きく異なるものであることは創造に難くない。

例えば企業ブランディング。ほとんどの企業のブランディングではwww(検索、ニュース、プレスリリース、ブログなど)などから自社ブログやSNSなどのオウンドメディアにユーザーを誘導するように作られている。もしワールドワイドウェブが存在しなくなったとしたら、いまデザインされているユーザーフローは全く無効になってしまう。いかにニュースや検索エンジンから自社サイトに訪れてもらうかというデザインから、いかにモバイル広告やSNSの広告から自社のアプリをダウンロードしてもらうか、というデザインに変更を要求される。

こうした変更を要求されるのは、広くあまねくtoB、toCのビジネスが対象になるだろう。どのサイトも検索やニュースメディアといったwwwからの流入をあてにしているからだ。


ワールドワイドウェブがそのものがなくなるということはほぼありえないことだ。だが、それは仕組としてはなくならないという意味で、影響力としてはどんどん小さい存在になりかねない。
 

  

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