2014/01/16

Googleが32億ドルで買収したNest Labsとは何者なのか

Nest ProtectNest Thermostat

日本のニュースではBeam社を1.6兆円で買収したサントリーのニュースで目立たなかったが、スタートアップ界隈ではGoogleによるキャッシュ32億ドルでのNest Labs社買収が大いに話題になっている。何しろモトローラ買収の125億ドルに次ぐ規模である、とかiPodの生みの親であるCEOがGoogleに買収される、とかハードウェアからサービスという新しいスタートアップの潮流が具現化した案件だとか、いろいろな話題に事欠かないからだ。



実は以前シリコンバレーのスタートアップに関するセミナーに参加した時に耳にしていた企業だが、まさかこれほど話題になり、32億ドルという莫大な金額でエグジットするとは思っても見なかった。ハードウェアスタートアップ恐るべしだ。

参考エントリー:


さて、このNest Labsだが、どうしてまだ創立4年を迎えていない2012年時点で120名程度の規模の企業が32億ドル(≒3200億円)という巨額のエグジットを迎えたのか興味を持って調べてみた。

結論から言うと、プロダクトをどれだけ売り上げているだとか、合計いくらファンドレイズしたとか、詳細がどうにもつかめない企業だ。だが少なくともNestの$249のサーモスタット(エアコンのリモコンみたいなもの)はAmazon.comで1822カスタマーレビューを集めて星4つをキープする人気商品である。


Nest Labsが特異な点は創業からの時間の短さもそうだが、プロダクトがハードウェアで、かつ2製品だけのプロダクトラインナップというシンプル極まりないプロダクトラインだ。サーモスタットと煙探知機。言葉だけ見るとなんとも興味のそそられないコモディティだが、画像を見ていただければいかに優れたデザインかが直ぐにわかる。しかも、優れている点はデザインだけではない。

このサーモスタットにはOSとラーニングシステムが搭載され、ユーザーによる温度の設定を記憶し、適切な時間に適切な温度を自動設定するといったような機能を持っている。しかも自己学習して勝手に実行するというのだ。クールなデザインだけが売りなわけではない。また、サーモスタットも煙探知機もネットワークに接続され、スマートフォンで遠隔地から操作したり、逆に室内に異常がないかモニターすることができる。ネットワークに接続されていることを活かして、デバイスプログラムの更新を適用することまでできるのだ。

結構すごいものなので、ぜひプロダクト紹介ムービーを見てもらいたい。




Nestの製品はKickstarterやIndieGoGoで注目を集めるハードウェアスタートアップの代表格だ。クールなだけではない、「ハードからサービスへ」という最近の新しいハードウェアスタートアップの走りと言える存在だ。今後もハード&サービス+モバイルという組み合わせでNestに続くスタートアップが出てくるだろう。そしてGoogleやAppleのような、大きなトレンドを作る企業による買収劇がこれからもスタートアップ界隈のメディアを賑わせるはずだ。
 
  

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