日経MJ(2012/8/27 16面)〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(素人先生と生徒の)2人を結び付けたのは、コーチ・ユナイテッド(東京・渋谷)が運営するサイト「Cyta.jp(サイタ・ジェーピー)」。2011年6月に開設、楽器や語学、カメラやランニングなど130ジャンル、約2千人のプライベートコーチが登録する。最大の特徴は生徒と講師がサイト上で直接やり取りをし、レッスンの時間と場所を決めていく自由度の高さ。
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講師と生徒をつなぐポータルサイトがあり、教えたい技術を持っている人が講師登録して生徒からの応募を待ち、生徒は自分が興味を持っている分野の講師を探してレッスンを申し込みます。Cyta.jpはあくまでもその両者をつなぐ場と決済を提供しているだけで、レッスンの内容などにはかかわりません。そして、レッスン毎に手数料を徴収するというビジネスモデルです。
他の本格的なスクールと比較した場合、生徒からすると、
・本格的なスクールよりも安価に受けられる
・講師候補が沢山いるので自分に合いそうな講師を選べる
・一回毎の支払いなので気軽に講師を変えたり受講をやめられる
というようなメリットがあります。
一方、講師からすると、
・レッスンの日時を自分の都合で決められる
・複雑な契約が不要で手軽に始める事ができる
・レッスン代などはCyta.jpが回収してくれるので金銭トラブルが起きにくい
というメリットがありそうです。
このビジネスの構造自体は特に新しいものではなく、いろんな講座を提供しているといえばこれまでにもカルチャースクールというものがあり、より特化した講座といえばトレーニングジムにおけるエアロビクスやボクササイズがあります。しかし、ネットと言う媒体を使ってこの講座・レッスンビジネスを提供することにより、上記のようなメリットが生まれました。
さらに、Cyta.jpは講師を採用するわけではないのでレッスンの採算性を気にする必要はありません。そのおかげでインドネシア語などのマイナー言語やマイナー資格でも講座を提供することができるんですね。他のカルチャー・クラブなどでも講師にレッスン毎の報酬を支払う採用形態にすれば問題ありませんが、箱物の固定費がかかってしまいます。Cyta.jpは箱物の固定費がないので、コアで受講者が少なそうな講座でも維持することができてしまう。それが却っていろんな講座がサイト上に並び、生徒に楽しさを提供しているかもしれません。
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