ファッションに敏感な女子小学生向けキッズファッションブランドは、コト消費を強化している。以前のエントリーで紹介したようなファッションコンテストのようなイベントを通じてブランド価値を高め、消費につなげている。また、AKB48のように、服を購入することがコンテストへエントリーの条件とする、即物性の高い販促も行っている。
子供をターゲット消費者とする玩具メーカーも負けていない。
タカラトミーは、「プリティーリズム」という女子小学生向けのゲームを展開している。アバターとなる女の子にファッションコーディネートをしてステージでダンスさせるという、女の子の願望をゲーム上で実現させてカタルシスを感じさせるようなゲームだ。タカラトミーはこのゲームから派生してアニメやゲーム内アイテムを玩具で発売するなど、よくこの業界でみられる事業展開を行っているが、ひと味違うのはここからだ。
タカラトミーはプリティーリズムのゲーム内で登場するファッションブランド「プリズムストーン」を、実際のファッションブランドとして立ち上げてしまったのだ。しかも、前回コト消費を強化しているキッズファッションブランドとして紹介したRONIらとコラボレーションまでしている。
玩具業界とアパレル業界という、これまでゲームキャラクターをプリントTシャツにする程度の関わりしかなかった両者が、全く別次元の深いコラボレーションを初めているのだ。
参考エントリー:
2013/8/18 参加型・コト消費が進むキッズファッション業界
玩具業界とアパレル業界のコラボレーションは、今後の新しい異業種間の深いレベルでのコラボレーションがコト消費ブームさながらに増えてくる予兆なのかもしれない。
14,5歳の女の子に受けるかどうかがブームになるか否かの分かれ目だ、とモーニング娘の仕掛け人・つんくは言っていたが、その年齢はさらに低年齢化してきているのだろうか。
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