一週間ほど前に、Yahoo傘下のキュリア転職という求人情報サイトが基本サービスを無料化し、これが求人情報サイトのマーケットを破壊するかもしれないというエントリーを書いた。だけどよくよく情報を調べていくと、大した脅威ではなさそうであることが分かってきた。
参考エントリー:
2013/11/15 Yahooがキュリア転職で転職求人サイトを破壊する目的は? 1/2
2013/11/16 Yahooがキュリア転職で転職求人サイトを破壊する目的は? 2/2
キュリア転職の無料化リニューアルで、無料プランと有料プランが生まれた。無料プランで募集をできるのはたったひとつの職種を募集する場合のみであり、複数の職種(5ポジションまで)を募集したければ有料サービスを購入しなければならない。今はこの有料プランも0円になっているが、期間は2014年3月末までの期間限定プランに過ぎない。この有料プランは今は12週で5万円という価格になっているが、2014年4月以降はもっと値下げすることを表明しているが、無料ではない。
中堅〜大手企業なら1ポジションや5ポジションしか募集しないということはありえない。つまり、キュリア転職はそもそも社員が数十人程度の中小企業を想定したようなビジネスモデルであることが分かる。正社員の募集広告に5万円という単価の安さも中小企業を意識しての価格付けだろう。
このことから、キュリア転職の無料化はメインターゲットである中小企業を集めるためのキャンペーンに過ぎず、他の大手転職求人サイトに値下げ圧力をかけるような効果を持つものではない。恐らく無料化でターゲット企業を集め、この値段ならまぁこのまま使い続けるか、と思えるような価格を設定するつもりだったのだろう。
キュリア転職の無料化もYahooショッピングの無料化やヤフオクの無料化と同じ文脈で語られていたりもするが、実際のところYahooショッピングとヤフオクのインパクトに比べればなんでもない。ただの中小企業の顧客を獲得するための一時的なキャンペーンに過ぎないのだ。
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